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「モーツァルト」~その誕生日に語るウンチク

 今日、1月27日はモーツアルトの誕生日だそうです。

 この早熟な天才ぶりは、5歳で最初の作曲をし、8歳で交響曲1番・2番をつくり、11歳でオペラの作曲を行ったと言うだけでも十分に知れます。

 13歳でイタリアに旅行したときは、ローマのシスティナ公会堂で、一部9声で歌われる門外不出の楽曲を聞き、宿に帰ってすべてを楽譜に落としたといいます。

 映画「アマデウス」では、非常に誇張され表現されていましたが、その性格も破天荒で、口は軽い上に下品、言って良いことと悪いことの区別もわきまえず、当時、ウィーンで有数の給与を得ていたにもかかわらず瞬く間に使ってしまい、年中、貧乏をしているような、そんな有様でした。

 小林秀雄の「モォツァルト」を読むと、苦悩する天才、時代の最先端に行き着いてしまった芸術家の苦渋といった感じで非常に重苦しくなりますが、なかなかどうしてかなり軽い男です。

 私は読んだことはないのですが、モーツアルトの手紙は最大5ヶ国語で書かれ、脈絡のない海や大陸の名前を書き込んだり、無関係な物語が始まったり、あるいは下品な言葉が次々と飛び出したりと、相当にハチャメチャなものだといいます。

 サヴァンと呼ばれる人々がいます。知的障害や自閉症傾向のある者のうち、ごくわずか、ごく狭い分野に限って、常人にはおよびもつかないような能力を発揮する人々のことです。

 モーツアルトをそうした概念でとらえる人もいます。