明日、1月17日は、「金色夜叉」の中で主人公の寛一が、熱海の海岸で恋人のお宮を蹴った日ということになっています(「一月十七日、宮さん、善く覚えてお置き」「来年の今月今夜(中略)僕の涙で必ず月を曇らしてみせる」)。
またこの日は、平井堅、村田英雄、山口百恵、坂本龍一、工藤夕貴、モハメド・アリ、フランクリン、ジョージ・ロイド、アル・カポネといったそうそうたる人々の誕生日でもあります。しかし日本人にはまず、阪神・淡路大震災の日(1995年)として記憶されるべき日でしょう。
6000余名の死者を出したこの震災について、考えることは山ほどあるのですが、そのひとつは、震源地の真っ只中に、家族を多く死なせた人がそれでもなお雄雄しくボランティアとして働く姿があったということです。一方、阪神地区にいち早く開設された「命の電話」に、東京あたりからも恐怖を訴える声が寄せられています。
ストレスというのはそれを与える条件(ストレッサー)と、それに耐えうる力(ストレス耐性)の関数です。どんなに強いストレッサーであってもストレス耐性が強ければ容易にストレスとはなりません。逆に、本当に大したことでなくてもストレス耐性の弱い人間には強烈なストレス症状を引き起こすことがあります。
現代はストレス社会だといった言い方がありますが、個人として社会のストレッサーを片端なくすことができない以上、私たちにできるのはストレス耐性を高めることだけです。
強い子を育てたいですね。