カイト・カフェ

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「プリントの掲示をどうするか」~文具自慢②

 ちなみに「文具自慢①」は4月17日でした。

 授業研究会でU中学校を見てきました。その授業の様子は先日お話しした通りです。
 校舎は築67年という古いものですが「古い校舎をきれいに使う」の合言葉の通り、生徒の素晴らしい美術作品があちこちに展示され、掲示物も凝ったものがたくさんありました。

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 右の写真は週歴を壁に掲示したものです。水色の台紙の上に重ねて添付されているのですが、よく見たらこれがフラットファイルなのです。
 普通にプリントをまとめてはさみ、横にしてぶら下げたかたちで壁に貼ってあります。ファイルの表紙の部分は三分の一ほどを切り取って残りを四つにたたみこみ、四角の筒状にしてそこに表題を張ります。そんなものが「学校だより」だとか「保健だより」だとか、五つも六つも並んでいるのです。
 私だと画鋲で何枚も重ね張りしてしまうのですが、それだと鋲で開けた穴が次第に広がって何ともみっともないものになってしまいます。それがこのフラットファイル型だといつまでもきれいなままです。
 基本的にファイルの内側だけを使いますので、使い古しの再利用で十分です。早速学校に戻ってから自分でも作ってみました。   

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 もう一つ感心したのは左の写真です。単なる白紙に見えますが実は白紙をラミネートして裏にゴム磁石をつけ、黒板に張れるようにしたものです。
 これは何かというと、簡易ホワイトボードなのです。
 水性サインペンとともに一人につき一枚・二枚配ります。生徒はここに数式を書いたり仮説を書いたりして黒板のところまで持って行き、掲示します。

 これだと紙がムダになりません。黒板に掲示するのもワンタッチです。ラミネートフィルムの上に水性サインペンですから消して何度も使えますし、もし枠や罫線が必要ならそれを印刷してラミネートフィルムに挟めばいいだけです。
 私は以前お話しした通り、ラミネートフィルム大好きの“ラーミネーター”ですが、こんな使い方があるとは思いもしませんでした。

 この二つ、あまりにも嬉しかったので妻に話したところ、
「両方とも知ってる、こんなの特別支援学校にはいくらでもある」と、けんもほろろ
 たしかにありそうな話です。
 今度そうした視点で見学に行ってこようかと思いました。

*ついでに妻は、「あ、その『週歴』、間違ってるからね」と言います。確かに「週暦」が正しい表記でした。