カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「日本学校給食事情」~今日は学校給食の始まった記念日です

 今日、1月20日は現在の学校給食が始まった日だそうです。(1947)

 日本最初の給食となると明治22年(1889年)に山形県鶴岡市の私立忠愛小学校というのが正式な記録です。昭和19年には戦時中の非常措置として大都市の小学生に学校給食制度が施行されましたが、それが昭和22年1月20日に復活し、基本的な学校生活の中に組み入れられるようになりました。

 私たちは子どものころから給食に慣れていますから、きっと日本中が同じように食べていると思いがちですが、そうではありません。

 平成19年の統計でも小学校の完全給食実施率は97・9%、中学校では75・4%。私立学校や国立学校は給食はないのかもしれないといういのは容易に想像がつくことです。また都道府県によって違うことも予想されます。そこで調べてみると、栃木県・埼玉県・千葉県・富山県といった県で100%実施(いずれも小学校)である一方、高知県(76・7%)・和歌山県(87・6%)・青森県(91・2%)といった低い県もあります。これが中学校となると大阪府(10・4%)・神奈川県(15・9%)・三重県(45・3%)といった調子で、あまりの低さに驚かされます。

 給食内容については、Wikipediaによると、2006年12月22日付朝日新聞に「中学校において、3人に1人が美味しくないと思っている」というアンケート結果(東京都小平市内8校を対象)があるそうです。

 私たちは子どもがしばしば「(食べ物に対する)好き嫌い」を、「うまい・まずい」で表現することを知っています。つまり子どもが「まずい」といったらまず「この子はこの食品が嫌いなんだな」と思うところからはじめます。ですから「3人に1人がまずいといっている」というのはかなり怪しい数字ですが、世間一般には「給食」と言えばまずいものだと決め込んでいる人がかなりいるようです。

 きっと自分たちが食べていた「まずい給食」のことが頭から離れないのでしょうね。伝説の脱脂粉乳は言うまでもなく、今は高級食材として人気のある鯨肉も、実に硬くて食べにくいものでした。それに比べると、現在の給食、ほんとうにおいしくなりました。

 ちなみに同志社小学校立命館小学校では給食をプリンス・ホテルから取っているようです。その話を小田先生にしたら「そんなホテルの料理なんて、毎日食べてたら飽きちゃうでしょ」とおっしゃいます。

 たしかに、フレンチも中華も、ロシアもネパールも、家庭料理も田舎料理も、片っ端あってこそ200日飽きずに食べられるのであって、ホテルの仕出ではもたせるのは難しいかもしれません。