カイト・カフェ

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「組体操のキラキラ」~6年生になったらあれをやるんだと、みんなが憧れている

  一昨年、それまで6年生だけでやっていた運動会の組体操を、5・6年共同でやろうという計画を提示したところ、6年生の特に女子から猛烈な反対があり、署名まで始められそうになったことがありました。驚いたことにそれを諌めてくれると思い込んでいた保護者まで、一緒になって「組体操は6年生だけで」といった話を学校に持ち込んできたりします。

 私たちとしては、人数の少なくなった6年生だけでは見栄えも悪いし、5年生の段階で一度経験しておけば6年生でさらに大きな技に挑戦できると、単純に考えて始めたことだったのですが。

 その話を、家族にしたところ、当時高校生だった娘が一言、「そんなの当たり前じゃん」と、呆れたような顔をします。

「小学生が組体操に、どんなに憧れているか、お父さん知らないんだ。6年生の組体操ってすごくカッコいいんだよ。みんなキラキラ輝いていて、私なんか運動会の最後はいつもボーッとしながら見ていた。6年生になったら絶対あれやるんだ、私は塔の一番上に立つんだって、いつも思いながら見ていた。・・・それを5年生とやるなんて!」
 なるほどなあ、と思いました。
(その強い意志がかなって、というよりも学年一のチビが幸いして、娘は塔の一番上に乗ることになったのですが、前日の練習で最上段から後ろざまに落下するという事故にあい《幸い先生に拾ってもらい、ケガはなかった》本番は朝から極度の緊張を強いられるハメにあいました)

 それからずっと忘れていたのですが、昨日、突然思い出して近くの6年生に訊ねてみたら、やっぱりその通りでした。
 多くの子どもたちは6年生のそのカッコウ良さに憧れ、ずうっと6年生になる日を待っていたのです。
 そんな憧れの目がたくさんあるということ、組体操のメンバーには改めて知らせたいですね。

 それと同時に今年の運動会では、5・6年生の演技を見ながら、それを見つめる低学年の子どもたちの表情も見ておきたいと思いました。