カイト・カフェ

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「小学校英語:案外怖いかもしれない他校の取り組み」~フォニックスを始めた学校がある

 昨日は一日ありがとうございました。丸一日さまざまな研修を行ってそれぞれ感想はあるのですが、一番ショックだったのはS小の英語の授業でした。前任校で毎週1時間の英語に付き合ってきましたので「小学校英語なんて怖くない(真似してやる必要はない)」と思っていたのですが、S小の場合はそうは言っていられないのです。

 例えばアルファベットのカードを見せて、「『A(エイ)』!ア!、日本語の「ア」じゃないよ。短くア!」「『B(ビー)』!ブ!」「『C(シー)』!、ク!」などと繰り返しやっている、それもゲーム感覚なので、実に楽しそうです。最初のうちは気づかなかったですが「『U(ユー)』!ア」で、思わず顔が上がりました。つまりアルファベットの発音を学んでいるのです(フォニックスと言います)。「U」はもちろん「ウ」と発音することもありますが(ユとも読みます)up,uncle,product,など日本語の「ア」と同じ発音で読まれることが一番多いのです。だとしたら「ウ」で覚えるより「ア」で覚える方が圧倒的に有利です。

 また、私は生涯に一度も子音字の発音の勉強というものをしたことはありません。しかしS小では「h」「s」といった子音字もきちんとやっているのです。

「他の子がやっている(できる)のにウチの子はやっていない(できない)」というのは親には恐怖です。小学校英語についてS市がこういう取り組みを始めた以上、私たちも何か考えなければ一気に差をつけられてしまう、と本能的に感じた瞬間でした。