「総選挙が悩ましい」〜人間性が現れる

 サルは木から落ちてもサルだが、選挙に落ちた議員は議員ではない。
 政治的な理想や政治的野心を持つ者は、したがってどのような手段を使っても当選しておかなければならない。

 落ちてしまえば、理想も何もあったものではない。

 私のサイトの、あるページに掲げた文の一部です。
 この文の示すところのひとつは、
「だから政治を目指そうと思う者は、石にかじりついても、どんなにみっともない姿をさらしても選挙に勝て!」
ということです。清濁併せ呑むような器量がないとこの職は務まりません。
しかしその裏は次のようなものでもあります。
「したがって議員になって出てくる者は、心にもないことを口にしていることがある」

 本心でないことも約束して出てくる者がいる、だから私たちは彼らが口にしたこと(公約)については厳しく監視し、追及しなければならない、私たちが投票したのはその公約に対してなのだから――。

【政治家――みんな、すごいな】

 9月27日(水)午後、「民進党希望の党が事実上の合流に向けて最終調整に入った」というニュースが流れてから、まだ一週間もたっていないというのに政局は右に左に大きく揺れ動いています。

 私はこの話を聞いたとき、小池都知事の元に反安倍・反自民の大同団結が完成して、民進党前原代表の言った「安倍政権を続けさせないという1点で、今回の選挙を闘っていく」「どんな手段を使ってでも安倍政権を終わらせる」という言葉の通り、理念の一致も政策の一致もないまま一点突破で希望の党が政権を握り、民主党政権時代の愚が繰り返されるのではないかと恐れたのです。

 しかしやはり小池百合子という人はすごい人です。
 民進党を丸呑みするということは民進党の矛盾も胎内に入れるということ、結局将来はない。多少身を削ってもリベラルを切り捨てるというのは、やり方としては冷酷で欺瞞に満ちていますが、方向としては正しいことでした。

 ご自身が出馬するかどうかについては、若狭元議員が「政権交代の見通しが立てば立候補するだろうし、そうでなければしない」というようなことをおっしゃっていましたが、言葉を換えれば「東京都」という恋人に、
「もっといい男が手に入りそうだったらアンタを捨てるけど、見通しがなければ今回は側にいてあげる」
と言っているのと同じです。しかしそれでも通ってしまいそうなところが小池さんのすごいところです。
 好きではありませんが感心はします。

【希望の政党=立憲民主党

 その小池新党からはじき出された人たちが、枝野幸男さんの「立憲民主党」に集まるならそれもいいことです。
 日本社会党がなくなって以来、有力でしっかりとしたリベラル政党というのは久しく現れませんでしたから、これで「反自民」「反憲法改正」「反安保法制」の受け皿ができました。うまく育ってほしいところです。
 ただし、
 枝野さんの呼びかけに真っ先に手を挙げたのが、菅直人元総理だというのはまったくいただけません。
旧民主党民進党が汚れたイメージを最後まで払しょくできなかったのは、今も露出が多く身勝手な行動をやめない自分や鳩山元総理のせいだ」という認識が、全くないのです。

 菅氏は前回選挙で比例代表東京ブロックの最期の当選者でした。次点で落ちたのは当時の海江田民主党代表です。このとき民主党は11議席増やして復活の足掛かりをつかんだのに、その立役者である海江田氏は国会に戻って来ることができなかった、なぜ菅氏は辞退をしなかったのか――私は理解できません。
 希望の党の細野さんは、真っ先に菅・野田両氏を切りました。印象の悪い対応でしたが、それは正しいやり方です。野田氏を巻き添えにしても、切るべきものは切っておかなければ禍根を残します。

【注意深く見て行きたい】

 さて、そのほかにも首を傾げるような元議員が立候補・再選の道を探っています。
 不倫疑惑の上西小百合中川俊直元議員は早々に断念しましたが、山尾志桜里元議員や豊田真由子元議員は必死に道を切り開こうとしています。
 未公開株問題や未成年男子買春疑惑の武藤貴也さん、「がん患者は働くな」の大西英男さん、あるいは長靴王子の務台俊介さん、この人たちも立候補してくるのでしょうか? 
 目立ちませんが今は下野している元問題議員たち――。
 私たちは簡単にものごとを忘れる人間ではないということを、今こそはっきりさせるときです。
*実は私の住む選挙区からの立候補予定者は、本命・対抗ともに問題ある人で選挙区選挙はとても悩ましいのです。