カイト・カフェ

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「怒り続ける」~自分が悪いことをしたとき、おとなは愛情があれば怒るはずだという当然

 ここしばらく学校で怒鳴ることが多くなっています。原因は分かっています。年が明けてから、私自身が毎日のことを少々サボっていたからです。丁寧な指導をしていれば、そんなに怒ることもなかったはずです。

 さて、そう言いながらも、ほんとうはさほど反省していない部分もあります。と言うのは、校内に一人くらい怒鳴っている人間がいないと、何となくバランスが悪いからです。

 以前、養護教諭の先生を講師にした講演会で「学校で不良少年たちに一番好かれている先生は、学校で一番怖いと言われている先生です」という話を聞いたことがあります。

 また、1970年前後の「荒れた学校」を建て直したのは体育会系の先生たちだと言われ、まるで暴力で封じ込めたかのように信じられていますが、この人たちが勝利したのは、結局、子どもや問題から逃げなかったからです(もちろんそこには、体力勝負になっても勝てるといった具体的自信も背景にはあったはずですが)。

 自分が悪いことをしたとき、愛情があれば怒るはずだと、子どもたちは知っています。1・2年生の子には分からなくても、いつか分かる日が来ます。逆に、怒るべきときに怒らなかった人は、結局、自分を見捨てる人間だということもバレます。
 人間は自分を愛し、守ってくれる人だけを信頼するのです。

 叱ったとき素直な反応がないと私たちはイライラしますし、何度叱っても良くならないと半ば投げ出したくもなります。いやな顔をされれば、面倒くさくもなります。
 しかしそれらすべてのとき、子どもが「この人はほんとうにオレのことを考えてくれる人なのか」と、試しているのだと思うのです。

 だから私はめげませんし、怒るのをやめません。