カイト・カフェ

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「120点の仕事」~100点を取るためにすべきこと

 100点と99点では天と地ほどに違うという話を、子どもたちにはします。100点を取るための完璧な勉強をしたつもりでも、人間は必ずミスを犯すから1〜2点引かれて99点または98点。ミスをゼロにして100点を取るためには、とんでもなく細かなことや難問も押さえ、計算や漢字といった技能も高めておかなければなりません。
 ミスで失う20点を見込んで120点分の勉強をしておけば、どんなに失敗しても100点は取れるのだ、だから100点には特別の価値があるのだといった話です。

 みんなで行う仕事というのも同じです。それぞれが100点分の仕事をしていると必ず空隙ができて、それが重なると穴が開きます。ジグソーパズルの最後のピースがぴたっとはまるようにひとつの仕事が完成するためには、それぞれが気遣いある120%分の仕事をしなくてはなりません(校長先生がよくおっしゃる「糊しろのある仕事」というのも同じような意味でしょう)。

 今頃になって申し訳ありませんが、先日の○○大会の運営ありがとうございました。いい仕事をしたな、という思いがあります。それと同時に、子どもの活動についても、そういうことを理想にすればいいのだな、ということを思いました。
 児童総会や修学旅行あるいは社会見学といった児童の行事について、子どもの活動の隙間を担任が埋めてつなげるのではなく、子どものだけで全部を仕上げるにはそれぞれが気遣いある120点の仕事をする必要があるということです。

 もちろん、目指すべき理想の話ですが。