「中1problem」

 特に不登校の問題から明かになってきたことに「中1プロブレム」というのがあります。中学1年生になって突然不登校が増加すること、今まで非行とは無関係に思われた子が不良行為に走ること・・・こうしたことから、小学校6年生と中学校1年生の間には、なかなか越えがたい壁があるのではないかと考えられるようになりました。中学校に送り出す側として、どうした点に気をつけていかなければならないのでしょう?

 その第1は言うまでもなく学力です。中学校になると質的というよりは量的に飛躍的に学習内容が増えます。その増えた量についていけない子は、学校での6時間の授業の大半を傷ついたまま過ごさなくてはなりません。

 第2に、学力はさほどでなくても、毎日1時間〜2時間といった家庭学習に耐えられる子なら、なんとか学校生活を送っていきます。英語や数学などは毎日課題が出ますから、それをやり遂げられない子は毎日叱られてしまいます。叱られた子はまっとうな道を歩くことが難しくなります。

 第3に、勉強はダメでも部活を中心に生き生きと学校生活を送る子もいます。もちろんスポーツの才能が前提ですがそれだけではダメで、厳しい練習や過酷な競争に耐えられる神経を育てていなければなかなか長続きはしません。部活を辞めたあたりから非行に走って・・・というのはありふれた話です。

第4に、進路の問題があります。 

「とにかく今は勉強して、将来はその先に開けてくる」という言い方もありますが、目的なく中学校の勉強を続けていくのはかなりシンドイことです。「○○高校に進学する!」というのも直接的過ぎてイヤですが、「○○になるために」といった目標立ては、できればしておきたいものです。 

 最後に、

 そうは言っても結局は人柄の問題です。素直であること、よく努力できること、必要なことをきちんと果たせること、正義を愛し不正を憎むことができること、そう言うことのできる子は、中学へ進んでもなんの問題もありません。

 淡々と書きましたが、かなり深刻な問題です。