秋田県の実力


 全国学力学習状況調査について、大阪府は府知事の圧力に屈して府内43市町村のうち34市町村の教育委員会が、自治体の正答率を公表する方針を決めたそうです。低い市町村の学校は大いに尻を叩かれそうですが、それで一体何ができるのかは、はなはだ疑問です。

 橋下知事は朝の15分間モジュール授業によって事態を打開すると意気盛んですが、ことはそう単純ではありません。

 小学校2年連続1位の秋田県は、全国に先駆けて行った30人規模少人数学級編成に力があったのではないかと言っていますし、その他、犯罪件数全国46位、犯罪増加率全国44位(−19.0%)、不登校率47位、教員採用試験27.7倍といった、さまざまな数字を挙げて論議する人もいます。

 ところで2008年度の全国学力学習状況調査について、秋田県自身はどう分析しているのでしょう。

 これについてはインターネット上に資料があります。

 それによると学習状況調査で、秋田県が全国より10ポイント以上高かったのは、次の項目の数字ということになっています。(カッコ内は中学校)

家で学校の授業の復習をしていますか

   +36.3ポイント(+27.5ポイント)

自分で計画を立てて勉強していますか

   +12.2ポイント(+7.5ポイント)

テストで間違えた問題について、間違えたところを後で勉強していますか

   +14.7ポイント(+12.9ポイント)

普段何時ごろ起きますか(7時より前に起きる子)

   +15.3ポイント(+18.0ポイント)

携帯電話で通話やメールをしていますか(ほとんどしていない、持っていない子)

   +13.4ポイント(+14.6ポイント)

今住んでいる地域の行事に参加していますか

   +15.7ポイント(+8.1ポイント)

国語の授業で、自分の考えを話したり、書いたりしていますか

   +11.7ポイント(+17.6ポイント)

 また、学校の対応としては、国語算数ともに補充的・発展的学習を良く行っている様子が伺えますが、何と言っても驚くのが、

「H19全国学力学習状況調査の調査問題を授業の中で活用しましたか」に対して「はい」と答えた学校の割合が全国平均に比べて43.0ポイント(中学校は44.9ポイント)も高かったことです。

 簡単に言えば、子ども自身が自分で計画を立ててたっぷり復習をし、教師は全国学力学習状況調査のテスト対策をしっかりやる、それが決め手なのです。

 テスト対策はそう難しいことではありません。しかし自分から復習をする子どもをつくるのは、これはそうとうに困難なことです。秋田県の実力を示す犯罪率などを含め、大阪府に真似ができるかな? と、ちょっと意地悪な気持ちになりました。