「子どもは親の通知表」

 ・・・と思っている保護者もいます。そうしたお宅の高校生のお嬢さんが、金髪・厚化粧・胸をはだけたシャツ姿で、スカートは超ミニ、生足で、しかも止せばいいのに今ごろルーズソックスだったりすると絶望的です。自分の「オール1」の通知表が表紙を開いて街中を練り歩いているようなものですから。

 子どもについての親の願いの最低ラインは「生きていてくれ」です。次のランクが「健康でいてくれ」。そしてそれが保障されたところから、さまざまな欲求が出てきます。「いじめられないでいてくれ」「不良にならないでいてくれ」「学校ではいい子でいてくれ」「運動会で活躍してくれ」「部活で選手になってくれ」「できれば優勝してくれ」「せめて○○高校へ入ってくれ」etc・・・etc(←あ、これ高速道のETCではありませんから、エトセトラです)。

 かつて小学校の保護者対象のアンケートで、「中学校にあがってから、40人のクラスで、成績上、自分の子どもには『せめて○○番までにいて欲しい』と思うのは何番ですか?」という問いかけがありました。

 私は反射的に35番という数字を思い浮かべました。それ以下だと授業がパッパラパーで本人が苦しいだけだと考えたからです。では一般の保護者で一番多い数字は何だったかというと、これがあっと驚く『5番』なのです。

 40人中5番以内というのはかなりの優秀さだ、という感覚は一般的ではないのです。しかしもちろん、子どもが中学校に上がって1年、2年とたつうちに、この数字はどんどん下がっていきます。

 今日は参観日です。保護者が自分の子に対してどのような期待を抱えてくるのかは分かりません。しかしその最低ラインだけははっきりしています。「きちんと座っていてくれ」「寝ないでいてくれ」と、そういうことです。昼食を食べながらでも、「今日もがんばろうね。お母さんたち、キミたちがきちんと座ってがんばってる姿、見に来るんだからね」くらいは言っておいてもいいと思います。