「せめて最後の一年くらい」~中学校・高校の新三年生に注目したい 

 2年前、全国一斉休校の中で小中学校をあわただしく卒業し、
 それぞれ進学した子どもたちが3年生になった。
 新型コロナ感染も第6波を越えたが、まだまだ終わりは見えない。
 なにも良いことのなかったこの子たちのために、私たちが頑張る時期になった。

という話。f:id:kite-cafe:20220405070625j:plain(写真:フォトAC)

【中学校・高校の新三年生に注目したい】

 新しい年度になると新入生が注目され、それぞれどんな思いで入学してくるかが話題になりますが、中学校や高校で新2年生や新3年生が取り上げられることはめったにありません。ただし新2年生はまだしも、新3年生たちは新入生同様、かなり清々しい気持ちで登校してくるのです。なにしろ上のつかえがなくなって青空の見える気分だからです。少なくとも私はそうでした。

 部活も生徒会も引き継いですでに時間は経っていますが、何といっても先輩が校内にいる限り、我が物顔で歩き回ることは控えられたのです。それが最上級生になり、後輩が2倍になると、校内で天下を取ったも同じです。カノジョのできる可能性も今までよりぐんと増えます。
 ほんとうの意味での青春はこれからだと、大いに張り切ったものです。それが普通の形でした。しかし考えると、今年の新3年生はこれまでと全く異なった経験をしてきた子たちなのです。コロナ世代ですから。

 今年の新3年生は前の学校の卒業式直前に、全国一斉休校の憂き目に遭ったせつない子どもたちです。異常な緊張感の中で曲りなりにも入学式はできたものの、楽しかるべき学校行事の多くが延期ないしは中止となり、あるいは縮小し、黙々と2年間を過ごしてきました。休み時間や昼食時に楽しく語らうこともなく、同級生はまだしも、隣りより先のクラスの子たちはマスクのために顔さえ覚えられず今日に至っています。

 “十分な活動機会を得られないまま卒業していく子どもたちの人格形成上の問題”といったことも話題になりましたが、とりあえず私は、十分な部活動や生徒会活動や学校行事を経験し損ねたこの子たちがかわいそうでならないのです。
 過去の中学校の卒業文集を読むと、書かれていることのほとんどは部活動と修学旅行、わずかに生徒会活動と他の旅行行事の思い出、それで終わりです。この2年あまりの卒業生たちは、何を思い出として生きていくのでしょう?

【私たちが子どもを救う番だ】

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 新型コロナ感染はここにきてリバウンド傾向がみられ、特に地方においてはこれまで最大の感染者数を記録する県も出てくるなど、まったく油断できない状況です。ただ、そうは言っても同時に高齢者を中心に第3回目のワクチン接種も進んでおり、死者数は(多少の揺らぎはあるものの)ほぼ順調に減少しています。
 
 現状はおそらくワクチンによる死亡数の押し下げ効果と、感染再拡大による押し上げ効果がせめぎ合っていて、ワクチンがやや優勢というところではないでしょうか。もちろん第6波の始まりと同様の急激な感染拡大が起これば、死者数の減少も止まってしまいますが、5月の大型連休さえ乗り切れば、その先に希望が見えてくるかもしれません。

 私の息子のアキュラは3回目接種でとんでもなく苦しみましたから4回目は躊躇うことでしょう。この二年間は若い人たち、特に子どもたちに苦労をかけましたから、これからは私たちが若者を救う番です。
 4回目接種であろうと5回目接種であろうと、必要なら何度でもワクチン接種に出向き、新型コロナで死なないよう努めるだけです。

【せめて一年の楽しい思い出を】

 すでに時間は進んでいますが、今年最高学年になる子どもたちに、せめて1年間だけでも楽しい学校生活を送ってもらい、たくさんの思い出を携えて次のステップに進ませてやりたいものです。
 そのために私たちに何ができるか、あらためて考えていきたいと思います。