「アニマル・セラピーのこと」~ネコやモルモットが先、犬はあと

 以前、動物愛護センターに研修に行ったことがあります。

 動物愛護センターというのは県の機関で、野良犬や野良ねこ、徘徊犬・ねこなどについて捕獲・収容したり、負傷動物の保護・収容なども行っている組織です。

 その他の業務としては「動物とのふれあい教室」「(養老院などへの)動物ふれあい訪問」「犬・ねこの飼い方教室」「体験教室」「犬・ねこ等の譲渡の仲介」「動物に関する相談」「動物愛護週間等のイベントの計画実施」あるいは「学校飼育動物の支援」といった仕事をしています。

 ここ数年の間に捨て犬は非常に減ったが捨てねこの方はまるで減らないとか、犬のしつけに比べてねこのしつけは非常に難しいとか、あるいは具体的な犬のしつけ方とか、ものすごくたくさんのことを学んできたのですが、特に心が惹かれたのはアニマル・セラピーに関することがらです。ここ数年、殊に不登校児童の児童生徒に対するセラピーに一定の成果を上げているというのです。

 中でも不登校の子には「まずねこやモルモットで動物に慣れさせ、育て方の基礎訓練をしたあとで、犬の方に移る、そうしないとなかなかうまくいかない」というのです。その理由がふるっています。
「犬との付き合いはコミュニケーションが必要ですから、最初から犬だとダメなのです」
 なるほどと思わせる話です。

 考えてみると学校というのは著しくセラピー的な場所です。絵画や音楽、習字や俳句づくり、刺繍・縫い物といった活動は、学校の重要な活動であると同時に、老人福祉施設などでもよく見られるものでもあります。
 私は通信教育で小学校の免許をとったとき、図工のレポートに「これではまるで図工は絵画療法だといっているのと同じですね」という感想を返されましたが、学校教育のセラピー的な側面は、もっと重要視してもいいのかもしれません。

 飼育する動物も、ウサギや鯉といったものではなく、もっとコミュニケーションの取れるものを考えた方がいいのかもしれません。