カイト・カフェ

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「インフルエンザ再考」~再び流行の兆しです

 一週間以上「新たな発症者ゼロ」が続き最後の出席停止が登校して二日間、インフルエンザ患者ゼロの日がありました。しかし残念なことに昨日新たな発症者が一人出て、平和なときは二日で終わってしまいました。市内全域沈静化しているものの一部の学校が患者数を増やしているために、合計の人数はむしろ上昇に転じています。

 この2ヶ月余り、どうも子どもばかりが罹って大人社会に進展しない様子が見られ、ウィルスは子ども限定に変質したのではないかとか、ブタは体温が高いのでブタ由来の新型インフルエンザも基礎体温の高い子どもばかりを狙っているとか、さまざまな説がささやかれていました。

 ところがつい先日の新聞に「寒くなってきてウィルスが元気を取り戻し」などとあり、ああそれが一番分かりやすい説明だなと、ちょっと感心させられました。そういえば日本への波及が大騒ぎになった4月・5月は、とにかく夏までやり過ごせれば流行はとまり、再流行する冬場にはワクチンもできているはずだと、そんなふうに思っていたはずです。

 実際、北半球が夏になるころには流行の中心は南半球に移っていました。日本でも真夏はほとんど感染が拡がらず、秋ぐちからどんどん広がってきています。もしかしたら新型インフルエンザもインフルエンザである以上季節性の性格も持っていて、本格的な活動はこれからなのかもしれないのです。

 これまでほぼ子どもに限定されていたのは、学校という濃密な場でかろうじて感染を広げていただけで、本来の活動期に入ったこれからは、学校以外の場所でもウィルスが跳梁跋扈し始めるのかもしれません。

 それにしたがって、今日まで罹らなかった強壮な子も改めて罹患し、私たち大人の世界でも拡がっていく可能性があります。いずれにしろまだまだ気を許せそうにありません。

 流行の二番底、注意して見ていきましょう。