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「サンタクロースの話」~サンタのプレゼントの配り方

 毎年12月24日になると思うのは、なぜ日本の子どもたちにはクリスマスプレゼントとお年玉という二重のご褒美が許されているのかということです。その間わずか一週間です。今年は深刻なデフレーションですから、それに比例して子どもたちの収入も減りますようにと、心から祈らざるを得ません。そうしたって買えるものはたくさんあるはずです。

 さて、サンタクロースは4世紀の小アジア、リキュア(現在のトルコ辺り)のミラという町に生まれた聖ニコラウス(ミラのニコラオス)が元になっています。教会では聖人として列聖されており、聖(セント)ニコラオスという呼び方で呼ばれるのが普通と言います。

 聖ニコラウスにはこんな逸話があります。
「ある日のこと、ニコラウスは、町に、貧しくて娘をお嫁に出すことができない家があるのを知りました。そこで彼は真夜中にこっそりその家を訪れ、煙突か ら金貨を投げ入れました。すると煙突から入った金貨は、ちょうど暖炉のそばにかけられていた靴下の中にはいったのです。そしてその金貨のおかげで、娘は無事、お嫁に行くことができたのです」
 サンタにまつわる風習は世界各国かなり異なったものもがあるようで、正教会系のイヴに子どもの靴下に入っているのはお菓子だけです。トイザラスの包装紙にくるまれた玩具ということは絶対にありません。

 また、ドイツの古い伝承ではサンタは双子で、一人は紅白の衣装を着て良い子にプレゼントを配り、もう一人は黒と茶色の衣装を着て悪い子にお仕置きをして歩くのだそうです。現在でも、ドイツでは聖ニコラウスは「クランプス」と呼ばれる二人の怪人を連れて街を練り歩き、良い子にはプレゼントをくれるが悪い子にはクランプス共に命じてお仕置きをさせるということになっているようです。さすがドイツです。

 サンタは24日の日没とともにプレゼントを配り始めますから、国別で言いますと最初に24日日没が訪れるニュージーランドを基点としてオーストラリア、日本、韓国・北朝鮮、中国と、子どもの住む場所を選んで南北に激しく往復しながら地球を一周し、最終的にはハワイに配り終えて25日の朝を迎えることになります。そのために地球の周は4万km.しかないにもかかわらず、サンタの行程は数百万kmにもなってしまいます。

 この間、子どもにプレゼントを渡す時間はひとりあたり1万分の2秒乃至は3秒です。これではどんなに目を凝らしていても見ることは不可能といえます。

 もっともウチの息子に言わせると、サンタの時間と人間の時間は異なっており、サンタはゆっくりと回っても24時間でこれだけの仕事をこなせるのだそうです。これを「クロック・アップ」方式といい、仮面ライダーセーラームーンもこれをつかっています。いくら変身に時間をかけても、その間に襲われないのはそのためです。

 さて、サンタは今どの辺りにいるのでしょう。
 北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)サンタ追跡サービス

www.noradsanta.org