9月になりました。多くの地域では新学期です。
【9月】
英語のSeptemberは「7番目の月」という意味ですが、これは古代においてMarch(日本では「弥生」)が一年の始まりだったためで、そこから数えて7番目の月が今月ということになります。
この件に関して、私は長いこと二人の傲慢な皇帝、ジュリアス(ジュライアス)・シーザーとアウグストス(オーガスタ)帝が、自分の誕生月(7月と8月)に名前を無理やりねじ込んだため他がふたつずれたと信じていていました。しかしこれはよくできたガセで、それぞれ「7の月」「8の月」を表す言葉を自分の名に置き換えたのは事実ですがねじ込んでずらしたわけではなかったみたいです。
この話、小指の先ほども疑ってなかったので十代のころから20年以上に渡ってやたら広めてきました。結果的に私に騙されたことになった皆さま、本当に申し訳ありませんでした。私はときどき同じようなことをしてしまいますが、悪気があってのことではなく、ほんとうに頭から信じてしまっているのです。
【もうすぐ折り返し点】
先日もチラッと書きましたが、9月が始まるにあたって私がいつも考えたのは、
「ああ、あと一か月で学年の折り返し点だ」
ということです。しかし毎年、心にそう言いながら、自分でもさっぱり実感のない言葉でした。ついこの間その学年になったばかりだという印象があるのです。
夏休みという大きな空白があったこともありますし、何と言っても年を三分する学期の2番目(2学期)が始まったばかりなのに「折り返し」、というのがぴんと来ないのでしょう。
しかし指折り数えてみると確かに五ヵ月がたっていて、子どもたちの風貌も感じもずっとその学年にふさわしいものになっています、なってはいますが、「あと一か月で折り返し点」と考えると、やっておくべきことや積み残しが、山ほどあることに気づいてしばし呆然とさせられてしまうのです。
子どもたちも同じです。9月が終わると学年の半分が終わってしまうなんて誰も考えていません。
最近は「二分の一成人式」とか言って10歳での意識づけが流行ったりしていますが、「9月が終わったら後半だよ」ということは子どもにも自分にも言いきかせておいてよいことのように思います。
【年中行事と9月の歌】
9月の主な年中行事はWikipediaによると防災の日(1日)、敬老の日(第三月曜日―今年は18日)、秋分の日(今年は23日)が代表的なところ。動物愛護週間は今年は20日〜26日。
あまりたいしたことは書かれていないなあとWikiを見ていたら、「9月をテーマにした作品」という項にたくさんの曲名が出ていることに気づきました。
私の世代だとアース・ウィンド・アンド・ファイアー「September」、太田裕美「九月の雨」、サザンオールスターズ「湘南SEPTEMBER」、チューリップ「セプテンバー」、中島みゆき「船を出すのなら九月」。
松任谷由実には4曲もあって「9月には帰らない」、「September Blue Moon」、「9月の蝉しぐれ」、「サファイアの9月の夕方」ということになります。
世代的には合っていても知らないという曲もたくさんあります。
――と思ってみているうちに、知っているのに入っていない曲のあることに気づきました。
「September song」
1930年代の歌ですから私の世代ではないのですがビング・クロスビーやフランク・シナトラがカバーした、アメリカのスタンダード・ナンバー中のスタンダードです。これが入っていないなんて、Wikiは今もやぱり玉石混交です。