カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「エコヒイキは許しませんぞ」~黙って掃除をすることは公平を守ることだ

外から帰ってきたら清掃の時間で、なのに働きもせずおしゃべりをしている子が目についたので、思い切り怒鳴り上げておきました。 清掃に関しては、教師にさまざまな立場があります。この活動を通して正しい清掃、よき生活習慣を身につけさせたいと考えている…

「マナーする心」~ひとは美しく生きなくてはダメだという意識の共有

いよいよ卒業式の歌の練習が始まりました。 私も張り切って会場に行こうとしたのですがその矢先、急な電話があって出るのが遅れてしまいました。 だいぶ遅れて音楽室へ向かったのですが、その途中で見つけたのが4・5年生の練習場所である視聴覚室の前に並…

「24時間働けますか?」~教員は働けると、世間の人たちは思っている

先週の土曜日、保護者と話をする関係で9時までに学校に来なければならず、実際には8時40分頃到着しました。そうしたら子どもが一人玄関先で待っています。 聞くと、その日の朝、地区の役員の方と子ども会の打ち合わせをしなければならないのに、大切なフ…

「表現力とは何か」~思いつきですが――

表現力のある子を育てたいというとき、私たちはどんな理想像、到達点を思い浮かべているのでしょう。 ごく一般的な意味で「表現力のある人」というのは、たぶん自分の思いや考えを適切な言葉で表し、相手に十全に伝える能力をもった人のことを言います。つま…

「愛他精神は組み込まれている」~発動しないのは訓練が足りないからだけだ

昨日の報道番組「サンデー・モーニング」で、先週、東京の高円寺駅で起こった女性転落事故についてあつかっていました。酔って線路に落下した女性を、若い男性がとっさの判断で救ったという話です。 その番組の中で、「人間には他者を助けようという愛他精神…

「21世紀少年たち」~かつて未来の子と思われた存在が目の前にいる

先生方、昨日は学習発表会、ご苦労様でした。 私はたまたま空き時間があったので、2年生のクラスを見せていただきました。2学年はすべてのクラスでお母さんやお父さんへ感謝の言葉を述べる場面があったのでしょうかたまたま1組と2組で発表の場面を見まし…

「ニートには年齢制限がある」~特殊概念としての”ニート”

ニートというのは「Not in Employment, Education or Training(職業を持たず、教育あるいは職業訓練を受けてもいない者)」の頭文字をとったもので、日本では若年無業者と訳されたりします。 本場のイギリスでは「だから何をしでかすか分からない連中」とい…

「この子は病気かもしれない」~不登校対応で心しておかなくてはならないこと

不登校はたぶん1940年代にアメリカで発見され、最初は学校恐怖症(school phobia)という完全に病気扱いされるものでした。そのせいもあり、また数も少なかったことで日本では長く注目されてきませんでしたが、1970年代半ばに突然増加し始めて俄然ク…

「結局、教師しか残っていないと思う」~親に責任を取れといっても無理な場合がある

たいていの子どもは親の願うようには育ちませんし、数々の失敗を繰り返してそれなりの大人になっていきます。学校に行けない時期があったり相当に荒れた時代があったりしても、そのほとんどは身の丈にふさわしい落ち着き場所を見つけるのです。それが普通で…

「子どもたちにとっての有史」~バンクーバー・オリンピックに寄せて

土曜日、朝起きて新聞を見たら、「今日、バンクーバー・オリンピック 開幕」とありました。 分かっていたことなのに、これを取り上げて大騒ぎしておくことを忘れていました。子どもたちには、せめて地図でバンクーバーの位置を確認し、前回のトリノ・オリン…

「皆勤賞の話」~危険な側面もあるが利益の方が多い(と思う)

私が卒業した小学校には皆勤賞というものがありました。それで何かの商品や賞状が出るということはなかったようにも思いますが、卒業式のステージの左袖壁に、大きく名前を書いてもらえるのです。それまで気づかなかったのですが、自分の卒業式になって初め…

「教師のオーラ」~持っている人は持っている魔法の力

少し昔の話ですが、バラエティ番組の一場面で、芸能人の子どもを捜そう、といった企画がありました。ひな壇に並んだ30人あまりの女性の中からひとりを選び出すのですが、回答者のタレントは最初から「あの娘、あの娘、絶対にあの娘、オーラが違うもの」と…

「ゴジラとモスラに会ってきた」~子どもの耳の研究

もう10年以上も前の話ですが、連休中にビックイベントのあった男の子が、翌日興奮気味でやって来て、「先生! 先生! 連休に東京へ行って、ゴジラとモスラを見てきた!」 怪獣ブーム再燃という話も聞きませんし、ゴジラはまだしもモスラまで見られるとなる…

「きぼう」~国際宇宙ステーション日本専用ブース

今朝も5時50分に国際宇宙ステーションが北西の空から北へと飛んで行くのを見てから出勤してきました。金星より明るい星が、天空を2分ほどで飛んで行くのですから、事情を知らない人は確実にUFOと思うことでしょう。 さて、この国際宇宙ステーション、…

「珍走団の話」~不良になるにも覚悟がいるダロ!

少し以前の話ですが、年末のテレビで「警察24時」みたいなのをやっていて、その中に福岡(?)の暴走族というのが出てきました。 暴走族の中核は6名ほどで、戦闘服を来てブイブイ、バイクを走らせるのですが、彼らが走って行くと街の辻々から支持者という…

「やって見せ・・・」~山本五十六の言葉の神髄

たいていテレビはついている番組をチラッと見て、気に入ったところが終わるとそばを離れてしまうので、その番組が何だったか分からないことも少なくありません。先日、そんなふうに見たのは、東大医学部の女子学生のお父さんである元自衛官が、山本五十六の…

「人間の生活」~それでもサルから進化したことは良かったのか

何のコマーシャルか分からないのですが、労働者に紛れ込んだ宇宙人が人間を観察しながら一言つぶやく、というシリーズがあります。その最新版に出てくるセリフが、次です。「サルのままのんびり暮らしていた方が楽だったと思うのだが・・・・」 類人猿の平均…

「懸命ナゾナゾ」~県名をダジャレで懸命に覚えよう

4年生のクラスでストーブの調子が悪いとの連絡が係の私のところにありました。しかしあいにく空き時間がひとつしかなかったので、授業中にもかかわらず修理をさせていただくことにしました。 さて、簡単な作業が済んで子どもたちの勉強を覗くと、ちょうど大…

「30年かかってできた」~ルービックキューブに関わるウンチク

部屋で探しものをしていたら、ひょんなところからルービックキューブが出てきました。30年も前に買って一時は夢中になって取り組み、結局完成させることができないまま忘れてしまっていたものです。 その懐かしい玩具を手にして、もしやと思いインターネッ…