カイト・カフェ

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「きぼう」~国際宇宙ステーション日本専用ブース

 今朝も5時50分に国際宇宙ステーションが北西の空から北へと飛んで行くのを見てから出勤してきました。金星より明るい星が、天空を2分ほどで飛んで行くのですから、事情を知らない人は確実にUFOと思うことでしょう。

 さて、この国際宇宙ステーション、日本人にとっては格別の意味をもっています。それはその一部に「きぼう」という名の日本専用のブースがあるからです。およそ1800億円の開発費用と20年もの歳月をかけて宇宙に飛ばしたこの実験棟は、日本の主権が及ぶ日本だけの宇宙実験室です。

 これまでもたくさんの宇宙飛行士がアメリカのスペースシャトルに乗り込んでさまざまな実験を繰り返してきました。しかしその実験結果はNASAを通さずに日本に到達することはなかったのです。これではどんなすばらしい研究成果もすべてアメリカに筒抜けです。科学が産業に結びつき、ひいては日本の将来にかかわるかも知れないと考えると、それはあまりにももったいないことです。それが「きぼう」からはすべて日本独自のものとして活用できるのです。

 すでに12月からは野口聡一さんが5ヶ月間の長期滞在を始めていますし、3月には山崎直子さんが合流する予定で準備をしています。長期滞在といってものんびりと暮らしているのではなく、分刻みでさまざまな実験を行っているのです。現在は「マランゴニ対流実験」とかいう、私には物理なのか化学なのかさえもわからないものですが、ワケが分からないなりに、クラスの子どもたちとこの「夢」を共有したいですね。

 この学校からも、将来の宇宙飛行士が現れますように。

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