日食

 忙しさに取り紛れて日食への備えを怠っていましたが、今度の土日で、日食を見るための道具が手に入るかどうか気にしています。

 7月22日の日食は東京でも75%近くもかける大規模なもので、子どもが学校にいる時間帯に起こるできごとですから、ただ何もせずにやり過ごすというわけにも行かない気がします。少し考えておきましょう。

 日食は天体の動きとしては分かりやすいもので、月が太陽と地球の間に入るといえばたいていの人は納得します。しかしその上で、「太陽と月はほぼ同じ大きさなの?」とか、「太陽も月もほぼ同じコースを通っているのに、日食はなんで毎年起きないんだ?」とかいった疑問を持つ人が、科学的センスのある人で、「アレ?月って昼間も空にあったの?」とか言っている人はあまりにも科学的センスに欠ける人です。

 月が太陽を完全に覆いつくすのを皆既食、太陽の方がサイズが大きく一瞬リング状に輝くのを金環食といいます(つまり太陽と月と地球の距離は一定ではないのです)。今回は奄美諸島の一部を皆既食が通過します。

 ついでに言うと東洋の占星術で、日食は皇帝の死を暗示します。日本における日食の最初の記録は、西暦628年4月10日に奈良県を通過した皆既食(「日本書紀」)ですが、このときの天皇は推古女帝。占いが当たったのか凶兆に怯え倒されたのか分かりませんが、推古天皇はその五日後の4月15日に亡くなっています。御年75歳でした。

 そんなことも考えながら空を見ると案外楽しいのかもしれません(ただしその気になって肉眼で太陽を見上げないように・・・)。

 ところで次回の日食は、となると意外に近く、2012年5月21日となっています。九州地方の一部、四国地方の一部、近畿地方南部、中部地方南部、そして関東地方の大部分、東北地方南部で見られる金環食です(すごいですね)。その次は、2030年6月1日に北海道中央部で見られる金環食だそうです。

〔(左)皆既食 (右)金環食