カイト・カフェ

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「新型コロナ:3年間で今が一番ヤバいんじゃね?」~冬休み中に思ったこと感じたこと①

 行動規制のない2年ぶりの年末年始、
 人々は浮かれ、政府もマスコミも後押しをする。
 しかしちょっと待て、3年間で今が一番ヤバいんじゃね?
 私たち高齢者は震えているんだけど・・・。
 という話。
(写真:フォトAC)

【オイ、オイ、待ってくれ】 

 それでもそこそこ長い年末年始休業が終わって、今日から3学期(2学期制の学校では後半)が始まるという学校も少なくないでしょう。私も先週金曜日のウォーミングアップを終えて、今日からまた継続的にこのブログを書いて行こうと思っています。

 この2週間あまり、公私に渡ってさまざまに考えることがあったのですが、ずうっと気になっていたのは新型コロナのことです。とてつもなく大きな違和感があります。
 というのも冬休みの間に第8波の感染拡大はどんどん進み、死者は12月28日にそれまで記録(22年9月2日の350人)を軽く突破して415人、翌29日はさらに増えて420人。年末年始で多くの医療機関が休みになった時期こそ減ったものの1月6日は再び新記録の456人、1月7日は463人とまたまたまたの記録更新なのです。
 
 驚くべきはこの間、マスコミが大した取り上げ方をしてこなかったことです。私はつい半年前くらいまで「この国では連日200人を越えるコロナ死は甘受できないはずだ」と思っていたのですが、12月に入って200人超が連日続いてもさっぱり報道されない、報道されてもトップニュースには上がってこない、そんな日がずっと続いての300人超、400人超なのです。

「政府はウィズコロナに大きく舵を切ったのだ」とか「オミクロン株は重症化する確率も低く、死に至る可能性もデルタ株などに比べると格段に低く、心配することはない」とかという人もいるかもしれませんが、
「オイ、オイ、オイ、待ってくれ、実際に死者が爆発的に増加しているのだぞ。私たち高齢者にとっては1~7波とは比較にならないほどの危険な状況が続いているのだぞ」
というのが私の今の気持ちです。

【最近テレビで見ることのなくなったグラフと現状】

 下のグラフは昨年1月から今年までの新型コロナによる国内の感染者・死亡者数を表したものです。以前はテレビなどでしょっちゅう見られましたが、最近はとんとお目にかかりません。
 見てわかるとおり、現在の第8波は感染者の数こそ7波を越えていませんが、死者の数が大きく膨らんで過去最高を記録しています。昨日までに報告されたコロナ死者数は3年間で6万158人。このうち1万人余りが昨年12月以降の死者なのです。

 “感染者は7波ほど増えていないのに死者は爆発的に増えている”と言うとまるで致死率が高まった、コロナウィルスが強毒化した、といった印象を与えますがそうではありません。9月26日以降、政府は感染者の全数報告を求めなくなりましたから第8波感染者の実数は、グラフに表現されたものよりはるかに大きいはずなのです(テレビで出さなくなったのも、統計の基準が変わってしまったからかもしれません)。

 現在進行形の第8波は実際には超ド級の感染拡大で、死者もこの先どこまで増えていくか分からない。それなのにマスメディアはほとんど問題とせず、自民党政調会長あたりは盛んに「マスクを外せ」「学校給食の黙食はできる限り早くやめよう」といったアナウンスをしているのです。そこに大きな違和感があります。

 死んでいるのはほとんどが高齢者のしかも基礎疾患のある人たち、つまり私の同胞です。年寄りだから社会は冷淡だということもないと思いますが、さて、これだけ人が死ぬ現状を受け入れられるなら、第7波までの狂乱はいったい何だったのでしょう?

【不満があるわけではない】

 第8波に至って突然、高齢弱者が大切にされなくなった感じがすることに不満はないのです。過去三年間、若い人たちはほんとうに艱難辛苦に耐え、老人のために我慢してくれました。
 子どもたちは次々と楽しみを奪われ、黙食を続け、中高では入学してから卒業するまで、マスクなしに互いの顔を一度も見たことがないまま卒業してしまう子たちもいるはずです。大人たちも商売に楽しみに、多くのものを犠牲にしてきました。
 政府はとんでもない額の税金を給付金などのかたちで国民に投げ込み続けてくれました。あとの始末がたいへんです。
 したがってここに来て、若い人たちが「もう限界だ、苦難を老若で分け合おう(高齢者にも少しは犠牲になってもらおう)」という話なら引き受けてもかまわないのです。
 
 ただし新型コロナは風邪と同じだとか、インフルエンザと変わりないといったまやかしはやめていただきたい。21世紀に入ってからの国内でのインフルエンザによる死亡者数は年間22人(2021年)~3575人(2019年)だそうです(「社会実情データ図録」)。一カ月で1万人も亡くなる新型コロナとは違うように思うのです。