さて、ようやく金曜日です。
今年度4月の第一週は1日が日曜日でしたから2日の初出勤から丸々5日間、連続勤務だったことになります。
先生方、そして新入社員の皆様、今日一日働けば明日から休みです。なんとか夕方まで頑張りましょう。
(写真はPotoACより)
ところで、皆様が死ぬ思いで働いていたこの一週間はスポーツ界で様々な出来事のあった週でした。
言うまでもなく2日に初勝利を挙げたエンゼルスの大谷翔平が、一昨日昨日と二日連続でホームランを打ち、ベーブ・ルースの再来かと騒がれているのが話題の筆頭、その他、春の選抜高校野球では壮絶な準決勝2試合を経て決勝戦が行われ、大阪桐蔭が智辯和歌山を厳しく退けて連覇を果たしたこと、競泳の日本選手権では高校3年の池江璃花子が2日連続の日本新記録を出したことなどがあります。
【It’s 翔 time!!】
大谷翔平のすごさについては、どこのテレビ放送・新聞・ネットニュースを見ても洪水のごとく書かれているので改めて言及しませんが、私にはとにかく彼の素直さ、明るさ、そして周囲に惑わされない独自性が眩しく感じられます。
初ホームランを打って帰ったとき、無視(サイレント・トリートメントというらしい)を決め込むチームメイトに対して行った「ねえ、ねえ、ボクだよ、ボクが打ってきたんだよ」といったしぐさは、普通の23歳にできることではありません。少なくとも同い年くらいのころの私は、相当にひねくれていて懐疑的でした。どうして翔平くんはあそこまで無邪気になれるのか――。
成績が振るわなかったオープン戦でもまったくめげる様子のなかったこと、シーズンに入って勝利投手になってもホームランを打っても、平然としていられる穏やかな精神。
いやそもそもメジャーに行く際、とんでもない高額で売れる時期にさえも金銭には目もくれず、ひたすら投打両方での起用を約束してくれる球団を探し続けたこと、ヤンキースでさえ蹴ってしまったこと、そうした潔さ、真っ直ぐさに魅かれます。
おそらくこの子は野球がしたくて仕方がないのだ。富も名声もどうでもよくて(とはいえ、もう十分に手に入れているけど)、とにかく好きなピッチングとバッティングの両方をやり続けたい、両方で自分の力を試してみたい、そう思っているに違いないのです。
私も、規模は超ミニマムでも、そんな生き方がしたかったですね。
【ネオ(新)・スーパースター】
智辯和歌山は大阪桐蔭を倒すだけのために甲子園にやってきました。決勝まで勝ち進まないと大阪桐蔭とは戦えないから、そのために決勝まで気合で勝ち抜いてきた。そしてその智辯和歌山を容赦なく返討にしてしまうのですから恐ろしいチームです。ある意味、腹が立つくらいなんでも持っている――。
その大阪桐蔭の決勝勝利投手根尾昴くん。
小学生時代にすでに球速128㎞を投げ、陸上競技のソフトボール投げでは89mの小学生記録、100m走は全国で5位だったそうです。
中学生でピッチャーとして投げた球は146㎞。冬はアルペンスキーの選手として男子回転で 全国の頂点に立ち、世界大会にも出場。
高校に入ってからは甲子園の優勝投手です。
凡人であり、凡人の父親でもある私は、もうこのあたりでイライラしてくるのですが、この昴くん、中学校時代の学業成績はオール5で、偏差値も70を超えるのだそうです。
両親は開業医で兄も医者――。
せめて性格くらいは悪いといいのですが、聞いているとそうでもなさそうです。
神様、これはあまりにも不公平です!!
【羨ましくはない】
そう考えると競泳の池江璃花子さんも怪しいもので、連日自分の日本記録を塗り替えるこのスーパーアスリートは困ったことに「美人」です。怖いのでしませんが、詳しく調べれば何が出てくるかわかりません(どうか1歳6か月で逆上がりができたとか、記憶力が抜群だとかいったことになりませんように・・・)。
ただし私が昴くんや璃花子さんの親だったら幸せかというと、それは少し違うような気もします。
昴くんも優勝したからいいようなもので、ひとつの失投で逆転サヨナラなどといったことになっていたら、親としても立つ瀬がありません。親類・縁者・近隣・友人、ものすごい数の人たちが自腹を切って何回も甲子園に足を運んでくれたのです。親として居ても立ってもいられないでしょう。実際、昨年の夏の甲子園では、チームメイトがベースを踏みそこなったところからサヨナラ負けを喫しています。また同じことが起こったらどうしたらいいのか・・・。
息子が優秀で活躍し続ける限り、そうした不安から解放されることはありません。周囲の期待が大きければ大きいほど親もプレッシャーを感じてストレスをためていく――そうした生活に私は容易に耐えることができません。ですから今のままでけっこうです。
そうした話をすると妻は「嫉妬して僻んでいるみたいだから外では言わないでよ」とか言いますが、ここまで違うと嫉妬の対象にもならないでしょう。
【大相撲から女性は出ていけ!】
大相撲の舞鶴巡業で市長が突然倒れ、救命措置に向かった女性に対して場内アナウンスが「女性の方は土俵から降りてください」と再三呼びかけた件、非難が集中しています。
聞けばその直前にアナウンス係の若い行事に向かって、観客の一部が「女を土俵に上げていいのか」と怒鳴ったとかで、それで慌ててあのような放送になったみたいです。若いから仕方ないという面もありますが、そもそも女人禁制に問題があったのではないか――そういうことが話題となっています。
ところでここのところの大相撲問題では、相撲は神事かスポーツか、興行か国技かといったことが再三話題となっています。しかし私に言わせれば相撲協会はその四つを都合よく使い分けていて時々噛み合わなくなるから問題が発生するのです。
今回の件では「そろそろ古い女人禁制などということはやめたらどうか」という話が出ていますが、解決策はそれだけではありません。そもそも会場に女性がいなかったら今回のようなことはなかったからです。
大昔は千秋楽以外は、観客席にも女性はいなかった――それが本来の女人禁制なのです。神事というのはそれくらい厳しいものがなくてはいけません。
それが――神事だから女人禁制、しかし興行だから女性にも来てもらいたい、国技だから外国籍のままでは親方にはできない、でも興行だから強い外国人力士にもいてほしい、スポーツだから勝つことが絶対、しかし神事だから美しくなくてはいけない・・・てなことをやっているからややこしくなる。
神事、スポーツ、国技、興行――この中で捨てやすいのは「スポーツ」と「興行」です。なんといっても代わりはいくらでもありますし、「興行」は、つまるところ金儲けで、「神事」の崇高さと相いれるところではないからです。
そこで提案。
大相撲は神事・国技に特化して外国出身力士を排除し、女性も一切会場に入れない。現代はテレビやインターネットもあるのですから、千秋楽だけ特別扱いして女性を入れる必要もありません。
そうなると当然規模はグンと縮小して収入もダダ減りですが、そこは神事なのですから我慢しなくてはなりません。世の中のほとんどの神主さんは貧乏です。
神事をあつかっているという誇りを胸に、堂々と生きて行ったらいかがでしょう。
私はもうウンザリです。