カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「3月になりました」~あれから1年、去年の今ごろは 

 去年の今日あたり、
 ようやくコロナ禍が現実感をもって私たちのところに降りてきた。
 後手後手に回った政策だが、先手先手というわけにもいかなかったろう。
 そして思い出したこと、3月のウンチク。

という話。f:id:kite-cafe:20210301070051j:plain
(写真:フォトAC)

【コロナ異常事態からほぼ1年】 

 3月になりました。
 去年の3月1日は日曜日で、翌2日月曜日は新型コロナウイルス感染で全国が一斉休校になった初日でした。
 この日(3月2日)の全国の新規感染者はわずか18名。およそ2か月間の累計は274名と、第3波の去ろうとしている現在の東京都の、1日の新規感染者数とほぼ同じですから隔世の感があります。
 そんなわずかな感染者で全国を一斉休校にしたのは早すぎたのではないか、そもそも必要ではなかったのではないかと当時も言われましたが、それがその時の判断です。

 ちなみにニュージーランドでは今年2月14日、首都オークランドで3人の新規感染者が出ただけで全市をロックダウンにしてしまいました。さらに昨日は感染者ひとりが街をうろついたとかでまたロックダウン。昨年もものすごく速かった。
 そのスピード感をもってしてアーダーン首相はほぼ完璧に新型コロナを抑え込んでいますが、同じことを日本でやれば絶対に誉めてもらえないでしょう。

 1年前、一斉休校に対する思わぬ大批判に怯えた政府は、中国からの渡航者は押さえこんでいたのに欧米からの帰国者を野放しにしたため、卒業旅行などでヨーロッパを歴訪していたたくさんの若者がウイルスとともに帰国してしまいました。
 私は仕方のなかったと思いますしそれでよかったと思いますしが、帰国を許したことについて、世の中には政府の対応が後手後手だったと非難する人も大勢います。

 オーストラリアでは今も4万人もの自国民が帰国できていませんし、ベトナム人技能研修性は日本のあちこちで、仕事もないのに帰るに帰れなくなっています。
 言うまでもなくオーストラリアもベトナムも新型コロナ感染対策の優等国です。ニュージーランドとともに先手先手と強力な対策を打って感染を抑え込んでいますが、私としては複雑な気分です。

 何が正しく、何が間違っていたのか、検証するにはまだまだ時間がかかるでしょう。

 

【そういえば1年前】

 前日の2月29日の夜のニュースで、千葉や東京ではトイレットペーパーの買い占めが始まったというので慌てて翌朝ドラッグストアに行くと、目標のトイレットペーパーばかりか一カ月間も顔を見なかった不織布マスクが置いてあったりして、何とも妙な1日でした。

 トイレットペーパーは国内生産が9割以上、したがって買いに走るヤツはバカだとか言われ、ニュース・キャスターも、
「在庫は十分にありますので、買い占めさえしなければ足りなくなることはありません」
と言っています。しかしそのキャスター足元のテロップに「トイレットペーパーの買い占め始まる」と書いてあれば、
「買い占めがなければ不足しない→つまり買い占めがあれば不足する→買い占めが始まっている→つまりトイレットペーパーがなくなる」
で走らざるを得ないのです。要するにメディアが煽っているわけで、このあたりはやはり考えなくてはならないところでしょう。

 

【3月になりました】

 3月は別称を弥生と言いますが、これは「木草(きくさ)の弥や生う(いやおう)月」、つまり草木の芽が一斉に萌え出ずる月という意味で、春の若々しい息吹を感じさせる名前です。
 西洋でも古代ローマ暦では1年の最初の月とされ(だから最終月の2月は帳尻合わせで28日だったり29日だったりする)、若々しく、強く、激しい月と考えられたようで、軍神マルスを語源とするMarchで呼ばれるのもそのためかもしれません。

 ただし日本では年度替わりで、どうしても「最後」『最終』という印象がぬぐえません。別れの季節で卒業式や送別会の集中する月です。気候は暖かくなるというのに、こころ寂しい月でもあります。今年はそれも縮小気味でしょうね。

 年中行事としては
 3月3日-ひな祭り
 3月8日-国際婦人デー 
 3月13日-東大寺二月堂お水取り
 3月14日-ホワイトデー
 3月17日-彼岸の入り・聖パトリックの祝日アイルランドなど)
 3月20日-春分の日

 スポーツイベントとしては、
 名古屋ウイメンズマラソンが3月14日、第93回選抜高等学校野球大会が3月19日から31日まで開かれますが、例年大阪で開かれる大相撲3月場所は国技館で3月14日から。東京マラソンは10月に延期になっています。