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「明日は勤労感謝の日」~子どもに意味を教えておこう

 明日は勤労感謝の日です。子どもたちは休日の意味などどうでもよく、「三連休、ラッキー」といったものでしょうが、意 味も分からずただ休んでいるというのも芸がありません。その意味を知ったところでどうなるというものでもないかもしれませんが、一応話し ておきましょう。

 勤労感謝の日は「国民の祝日に関する法律」(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条に記述があり、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」だということになっています。そ れ以前は“新嘗祭(しいなめさい:しんじょうさい)”と呼ばれ、五穀の豊穣を感謝する宮中の重要な祭祀でした。戦後、GHQによって天皇 行事・国事行為から引き離されたために、祝日としては「勤労感謝の日」に替えられました。天皇の祭祀を国中で祝うのではなく、国民の祝日 となったわけです。 しかし「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」と言われても何ともピンときません。何をしたらいい のでしょう。

 アメリカの「Labor Day(直 訳:勤労の日)」の影響を受けているのではないかという説がありますが、労働争議への対応として生まれたLabor Dayとはやはりニュアンスが違います。むしろ11月の第4 木曜日に行われる「Thanks Giving Day(感謝 祭」の方が似ています。日本でもアメリカでも、やはり豊かな実りに感謝し、骨休めをし、たがいに喜び讃えあう、そんな日なのでしょう。

 子どもたちにとっては「お父さん、お母さん、(お祖父ちゃん、お祖母ちゃん)、ご苦労さま、ありがとう」とそんなふうに 言うべき日だと言えます。 今日はそうに話して子どもを帰しましょう。

 私自身にとって11月23日は、ケネディ暗殺の日としていつまでも記憶に残っています。翌年に控えた東京オリンピック のために、世界初の衛星放送が行われた、その最初の映像で語られたのが「先ほどケネディ大統領が暗殺されました」というニュースでした。 私はまだ子どもで“大統領”が何かもよく分かっていませんでしたが、歴史の一部を共有しているという確かな感覚がありました。以来私の心 の中では、ケネディだけが偉大な大統領です。

(ついでに)
 ひとつ言い忘れましたが、今日11月22日は「いい夫婦(1122)の日」だそうです。配偶者をお持ちの方は“いい夫 婦”である方もそうでない方も、それなりに祝ってみたらいかがでしょう。