予定は未定、計画はしばしば倒れる。
だからどうなるか分からないけど、
2025年はこうなる(予定)!
2025年はこんなことの◯周年、
という話。(写真:フォトAC)
【2025年】
松の内も明けて気分も落ち着き、学校は今日あたりから3学期の通常運転といった感じでしょうか。いかに惚けた子どもでも、今週に至っても正月気分ということもなかろうかと期待しています。
さて2025年。昭和世代にとっては憧れの21世紀も四分の一を終わろうという今年、いったいどんなことが予定されているのか、ざっと概観してみたいと思います。
西暦が4の倍数になる年(例えば昨年2024年)は、閏年と夏季オリンピックとアメリカ大統領選挙が重なる面白い年ですが、その翌年はあんがい退屈な年となることが多いような気がします。
さて今年は何が予定されているのか。
〔1月〕
- アメリカ大統領就任式(20日)、「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ政権が発足します。少なくとも今後4年間、私が教師時代、子どもたちに「こんな大人になってはいけません」と教えたことの正反対をし続ける男の顔を、ニュースなどでほぼ毎日見ることになります。精神衛生上、まことによろしくないのですがしかたありません。
〔2月〕
〔3月〕
- マイナンバーカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」が運用開始するそうです(3月24日から)。どういう手続きが必要なのか、調べておきましょう。
- 東京ドームで米大リーグの開幕シリーズ、ロサンゼルス・ドジャース 対シカゴ・カブスを開催(3月18日~19日まで)。
〔4月〕
- 大阪府夢洲で「大阪・関西万博」が開幕されます(4月13日~10月13日)。開催テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
前回の大阪万博(1970年)の際、高校生だった私は自転車で大阪まで行く計画を立て、親と教師に潰されました。その程度の情熱だったということでしょう。今回は誰も反対しないと思いますが、自転車で行くどころか会場内を歩くのもシンドそうですから行きません。アメリカ館の「月の石」だとか、「人間洗濯機」といった目玉商品もなさそうです。 - 同じく4月には、65歳までの希望者全員の雇用機会確保が義務化される「高年齢者雇用安定改正法」など、雇用に関連するいくつかの改正法が施行される予定です。
〔6月〕
- 原発の60年超の運転期間を可能にする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」が施行されます。脱原発がグンと遠ざかりますが、脱炭素との兼ね合い、難しい問題です。
- 改正刑法の施行。刑罰である懲役と禁錮を廃止して、「拘禁刑(こうきんけい)」に一本化されるそうです。おそらく大きなニュースにはならないと思うので、記憶にしっかりとどめておきましょう。こういう知識でマウントを取りたがる人がいるので「知ったかぶり」の準備をしておきます。
〔7月〕
〔9月〕
- 東京・国立競技場で「世界陸上競技選手権大会」が開催されます。
- 9月7日、 日本を含むアジア、アフリカ東部で皆既月食。日本標準時では9月8日。
- 滋賀県で「第79回国民スポーツ大会(国スポ)」、「第24回全国障害者スポーツ大会(障スポ)」が開催されます(9月28日~10月8日)。
〔10月〕
- マイクロソフトのWindows 10およびOffice 2016の延長サポートが終了。
- 5年に一度の国勢調査(第22回)が実施されます。調査対象は10月1日現在で日本に住むすべての人と世帯(外国人の方も含みます)。
〔11月〕
- 耳の聞こえない、聞こえにくいアスリートのための国際的なスポーツ大会「夏季デフリンピック競技大会」が東京で開催されます。デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味。
〔12月〕
2024年に比べると、やはり見劣りするワクワク感の少ない年です。一方、歴史的事件から何年目といった「記念日」や「周年」に目を向けると、これが意外と潤沢です。
【記念日・周年】
◯ 何といっても第二次世界大戦・太平洋戦争(大東亜戦争)終結から80年。
- 1月27日――ソビエト連邦軍によるアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所解放。
- 2月4日~2月11日――ヤルタ会談。
- 3月10日――東京大空襲。
- 3月27日~6月20日――沖縄戦。
- 4月16日~5月8日――ベルリンの戦い。
- 4月30日――アドルフ・ヒトラー自殺。
- 5月8日――ナチス・ドイツが降伏。
- 7月26日――ポツダム宣言が発表。
- 8月6日――広島市への原子爆弾投下。
- 8月8日――ソ連が日ソ中立条約を破棄し対日参戦。満洲国に侵攻。
- 8月9日――長崎市への原子爆弾投下。
この3年9カ月の戦争で亡くなった日本人は、軍人(230万人)と民間人(80万人)合わせて310万人と推定されています。現在ウクライナで行われて戦争のウクライナ側の死者が2年11カ月で軍人8万人、民間人9600人と言われていますから、第二次大戦でいかに無差別の殺戮が行われたか、想像がつきます。
ちなみにウクライナ戦争におけるロシア側の死者は29万人と言われていて、ウクライナの3倍以上。第二次世界大戦におけるソ連の死者は、軍人と民間人を合わせて約2,660万人。これは日本の8.6倍ほどにあたります。ロシア(ソ連)は昔から人間の消耗を苦にしないところがあるのです。
他には、
◯1月17日――兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)から30年。
◯2月15日――YouTube開設から20年。
◯2月17日――エジプトの王家の谷のツタンカーメンの墓の発見から100年。
◯3月12日――孫文(孫中山)死去から100年。
◯4月4日――マイクロソフト設立から50年。
◯4月25日――福知山線脱線事故から20年。
◯4月30日――ベトナム戦争サイゴン陥落から50年。
◯7月7日――ロンドン同時爆破事件から20年。
◯7月16日――Amazon.com開設から30年。
◯8月4日――クアラルンプール事件から50年。
◯8月12日――日本航空123便墜落事故から40年
(現時点で航空機単独の事故では世界最悪の死者数)。
◯9月5日――日露戦争後の日露講和条約(ポーツマス条約)調印120周年。
◯9月13日――スーパーマリオブラザーズ発売40周年。
◯10月10日――朝鮮労働党結党80周年。
◯10月24日――国際連合発足80周年。
◯10月25日――「ワルツ王」ヨハン・シュトラウス2世生誕200周年。
◯11月13日--パリ同時多発テロ事件から10年。
◯11月20日――Microsoft Windows発売開始40周年。
IT関係の記念日が目白押し、大きな戦争の終結記念日とロンドン・パリなどの大都市テロ、日本人には忘れられない事故・災害、そういったものを振り返る年になりそうです。
その都度、子どもたちにも教えてあげるといいですね。