カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「9月になりました」~学校の再開と、ちょっと気になる9月の話

9月になり、学校も再開。
夏休みの長さは地域でさまざま。
そして気になる9月のウンチク。
加えて意外な「国民の休日」の話。(写真:フォトAC)

【遅い地域でも今日から学校が再開されます】

 9月になりました。
 すでに一週間以上前から授業が始まっている地域も少なくありませんが、およそ半分の自治体の小中学校が昨日まで夏休みで、今日から授業が再開されます。自治体によって夏休みの始まりと終わり、日数がずいぶん違うということは案外知られていません。確認しておくといいでしょう*1。最大で16日(2週間と2日)も違いますから、その差をどこで解消しているのか、はたまたしていないのか、それも調べるに値します。

 違いと言えば、「3学期制なので今日が始業式」という学校もあれば、2学期制でこれといった儀式もないまま夏休みが明ける学校もあります。これも考えさせられる問題です。
 私としては前者の方がメリハリが利いて良さそうな気がしているのですが、夏休み前の1学期終業式と明けの始業式がなくなれば授業日が一日増やせる、といった重箱の隅をつつくような理由で、20年以上前から年2学期制だというところも少なくないようです。

「通知表を1回減らすことで、教員の負担軽減になる」といった話もありましたが、それはとんでもない後付けで、とにかく学力を上げなくてはいけない、そのための何らかの方策を打った形を見せなくてはならないといった時代の遺物です。

 もっとも遺物と言えば「通知表を書くための夏休み前の半日日課、一週間」などという習慣があった地域では、通知表を1回減らすことで、半日日課を普通日課に戻し、3日分くらいの授業時数が稼げたわけですから、学力向上に資すると考えたのは無理ないことだったのかもしれません。
 もっとも、通知表を一回減らした分、楽になったというのは一面の真実で、2学期制で10月ごろに置かれる1学期終業式のために、「通知表を書くための半日日課、一週間」などつくるはずもありませんから、先生たちがほんとうに楽になったかどうかは疑問です。

 また、いずれ「教師が通知表を一回さぼることによって、保護者が子どもの様子を知る機会が一回減らされた」と非難される時代が来ますから、武装して(理論武装だけで構いません)備えましょう。

【9月名称の由来と行事など】

 さて、9月です。
 日本では旧暦9月を長月(ながつき)と呼び、現在でも9 月の別名として用いられます。長月の由来は「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力視されています。また、「寝覚月(ねざめつき)」の別名もあるそうです。

 英語でのSeptemberはラテン語で「第7の」を意味する「septem」に由来しています。七重奏をセプテットというのも同じ語源です。月の数え方は紀元前2世紀の中ごろまでMarchを最初の月としていたので、現在の9月がMarchから数えて7番目の月だったのです。

 9月の行事と言えばまず「二百十日(にひゃくとおか)」。立春から数えて210日目(今年は今日、9月1日です)に行われるもので、五穀の豊穣を祈る「風鎮めの祭り」や「風の盆」が各地で行われています。二百十日はちょうど稲の穂が出る時期(出穂期)に当たるとされ、台風の多いシーズンの入り口になるのでこうした祭りが行われたのです。
 ちなみに立春から数えて220日目を「二百二十日(にひゃくはつか)」と言って、古くから台風に見舞われることが多い農業の大厄日でした。二百十日が稲の出穂期、台風シーズンの入り口という捉えであるのに対し、二百二十日は稲の開花期であるとともに台風の最盛期という捉えになります。

 9月1日は防災の日。9月9日は重陽(ちょうよう)です。
 重陽は別名「菊の節句」。陰陽道では奇数を吉とし、奇数の重複を慶びます。したがって1月1日、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)とともに9月9日も祝われるのです。

 旧暦8月15日(今年は9月25日(金))は中秋の名月。中国では月に神が宿ると考えられ、仲秋(旧暦8月)の満月に祈りを捧げる風習がありました。これが日本に伝えられると平安貴族の間に流行し、十五夜として定着しました。

 その他、9月の第1月曜日は労働者の日(アメリカ合衆国、カナダ)、9月の第3月曜日は敬老の日、9月20日から9月26日までが動物愛護週間、9月22日または23日ごろ(今年は23日)が秋分の日です。

【「国民の休日」の話】

 今月22日は「国民の休日」です。
 何となくピンときませんが、これは1985年の祝日法改正で、「祝日に挟まれた平日は休日とする」という規定が新設され、「憲法記念日」と「こどもの日」に挟まれた5月4日がたびたび「国民の休日」となって親しまれました*2
 ところが祝日法改正で2007年から5月4日が「みどりの日」に制定されると「国民の休日」は激減しました。
 以来、今日までの19年間に、今回を含めて「国民の休日」は何回あったと思います? 
 たった3回です(2009年、2015年、そして今年。いずれも今回と同じ「敬老の日+秋分の日」の並びです)。
「敬老の日(第三月曜日)が21日」で、「年によって変動する秋分の日*3がたまたま23日」であることが条件ですから、きわめてレアなケースということになるのです。
 話題にしてみましょう。

*1:summer.walkerplus.com

*2:4日が日曜日、または3日が日曜日で4日が「振替休日」となる場合、4日は「国民の休日」にはならないので毎年そうだったわけではない。

*3:22日だったり23日だったり、稀に24日だったりする。