カイト・カフェ

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「いよいよ冬休み・・・でもなかったりして」~日本の学校の冬休みさまざま

 いよいよ冬休み。しかしそうでない自治体も少なくない。
 しかも日数もまちまちなのだ。
 さらにこのところ終業式のない学校も出てきて、
 いやさ、いろいろな意味で様変わりだ。
(付録:沖縄の冬休み)

という話。(写真:フォトAC)

【いよいよ冬休み! でもなかったりして・・・】

 12月の「17日の週」が今日明日で終わり、明後日から「24日の週」が始まります。さらに今年は1日だけですが「31日の週」というのもあって、年間予定表上、冬休みをどこからとるのか、ちょっと面倒くさい日程になっています。
 
 そこで調べてみると、冬休みの初日は今月23日(つまり明日)から27日までとけっこう幅があります。そうは言っても23日は土曜日、24日は日曜日ですので、冬休みの始まりを23日(土)と書こうが24日(日)と書こうが、はたまた25日(月)と書くにしても、結局は23日の土曜日からぶっ続けで登校しないことには変わりありません。それをわざわざ書き分けるのは、何か意味があってのことと思うのですが、どうなっているのでしょう? (特に24日からと書く自治体)いまだに分かりません。

 さてその「どこが始まりでもいいような3日間」を過ぎて、26日(火)から冬休みとするところは、要するに土日連休のあとのクリスマス、25日(月)一日だけ登校して冬休みに入るわけで、人によっては「そんな一日、休みにすればいいのに」と思われる方もあるのかもしれません。
 ところがどっこい、今でも学校によっては冬休みの前日の終業式に、初めて通知票を渡す場合も多いのです(私の自治体では12月中旬の保護者懇談会で渡してしまう)。そうした学校には、終業式の前日・前々日と連休があることを、非常に喜ぶ先生もいるのです。ずるずると仕事を先延ばしにして切羽詰まる、私のような人間です。
 かつてはここに天皇誕生日があって有り難かったのですが、今はそういうわけにはいきません。もちろん現在の論理で言うと「休日に仕事をすることが予定されている」と考えることもできる訳で必ずしも望ましいことではありませんが、現実はそうなっている場合も少なくないのです。

【冬休みが短くても、全体の日数は変わらない、わけでもない――】

 さらに「せっかく月曜日も登校させるのだから火曜日も来させちゃえ」と考える自治体もあるらしく、冬休みが27日(水)からというところもあります。先生たちにすれば余計に働かされているようで気分もよくないかもしれませんが、見るべきは全体の授業日数で、案外、冬休みの終わりが遅かったり、夏休みが二日も多かったりと、そういったこともないわけではありません。
 ほかの都道府県市町村と登校日数全体で比べてみると、意外なことが分かる場合もあるので、調べてみるとよいでしょう――とは言っても私自身「都道府県別登校日数」といった統計を見たことがなく、自分の自治体が全体のどのあたりにいるかを類推するだけです。次の資料を参考するといいでしょう。
ベネッセ教育総合研究所「教育課程編成」
 195日以下の学校と211日の学校、登校日数が16日も違うわけで、これは学校の日課に合わせると3週間と一日に当たります。同じ日本といってもこれだけ違うのです。

【終業式もあったりなかったり】

 冬休みに突入・・・となると昔は当然2学期終業式があって、校長先生がお正月の習慣などを取り上げて話題にし、みんなで気持ちを揃えて、
「さあ新しい年を迎えよう!」
と気勢を上げものですが、今は必ずしもそうなりません。とりあえず2学期制の学校ではこの時期の終業式はありませんし、京都市みたいに冬休みの明けが2学期の終業(小学校1月8日、中学校1月4日)となっている場合は、終業式をどうするのか、よく分からないところです。
 とりあえず2学期終業式のない学校もあるというに留めておきましょう。

【沖縄は締め上げられている】

 今回、少し驚いたのは、冬休みの日数が全国で一番短かったのが、(私の調べた限りでは)沖縄県那覇市の小学校の10日間(12月26日(火)~1月4日(木))だったことです。北海道札幌市の小学校が27日間(12月26日(火)~1月21日(日))ですから、それと比べると三分の一ほどしかありません。
 
「北海道は寒くて雪深いのだから、沖縄の3倍近くあって当然」
 普通はそう思われるのは当然ですが、しかし私の記憶によればほんの15~16年前まで、那覇市の小学校は12月22日前後、うっかりする12月の20日くらいから冬休みに入ってしまい、寒冷地に属する私の勤務校などはそこから1週間近くも登校日がありましたから驚いて、
「沖縄、そんなに寒いんかい?」
と皮肉を言ったりしたのです。

 現在の那覇の冬休みの短さは、
「多くの学校が2学期制を取っていて、秋休みが4~5日あるからだ」
と説明されますが、どっこい現在の冬休みの10日間に4~5日足した14日~15日より、昔はもっと冬休みが長かったのです。全国学力学習状況調査の成績が長く振るわなかったことよる締め付けは、ほんとうにすごかったのでしょうね。
 
 今年も沖縄県は中学校の3教科全部で47位。小学校の国語こそ45位(同率)でしたが算数は47位と振るいませんでした。しかしその算数にしたって沖縄県の平均正答数は9.3問(16問中)で、全国平均の10.0問より0.7問低いだけです。さらにあと0.7問多く答えるだけで、1位の東京都・石川県と肩を並べることができる程度の差です。その程度で沖縄のナンクルナイサーの子どもたちが、締め上げられると考えると、ほんとうに可哀そうです。
 沖縄県は本気で学力を上げて、東大や京大に子どもをガンガン入れ、二度と戻ってこない日がくることなど望んではいないでしょうに、と思うのですが。