「夏休みが終わります」~長期休業の日数には、呆れるほどの地域差がある

夏休みの終了まであと数日、しかしそんな学校ばかりではない。
早いところでは先週水曜日(8月17日)から2学期が始まっている。
それにしてもどうしてこれほどの違いがあるのか、
そして登校日数の差はなぜ問題にされてこなかったのか。
 という話。(写真:フォトAC)

【夏休みが終わる】 

 いよいよ夏休みも終わります。
――と書けばイラっとする先生もおられるはずです。何しろ早いところでは先週17日から2学期が始まっていますから、いまごろ夏休みの話をされてもおもしろくないのです。テレビニュースを見ていて「いよいよ学校も夏休み後半!」などとアナウンスされると、教師も児童生徒も本当にがっかりします。

 学校の授業日数は自治体ごと、あるいは学校ごとに決められるので幅があります。
 大雑把に7割強が196日~205日の枠に入ると言われていますから、その枠内だけでも最大10日間の差があり、学校五日制のもとでは2週間も開きがあることになります。

 また、全国の学校の3割近くが195日以下と206日以上となることを考えると、差はさらに広がります。私が実際に知る限りで最も少ない登校日数は188日、最大が212日ですからその差は24日。学校五日制で5週間弱、およそ一カ月に近い違いになります。
 こうした不平等が問題にならないのは、おそらく文科官僚がボーっとしているか、日数の差が学力に影響しないからでしょう。たぶん後者です。
 

【学校は最低限をはるかに上回る日数を授業日にあてている】

 学習指導要領は授業日数を週29時間、175日で済むように設定されています。それなのに最低でも188日も登校しなくてはならないのは、週29時間が設定できない日(卒業式の半日日課など)があったり、行事や追加教育(環境教育やキャリア教育など昭和期にはなかった内容)が膨らんで特別活動の時間がとんでもなく増えてしまっているからです。入学式や卒業式、就学旅行や文化祭、キャリア教育、環境教育などありとあらゆるものををの準備とともにぶち込んで、年間わずか35時間で済ませるというのはもはや完全なフィクションです。

 したがって日数を減らすためには、行事を極端に減らすか卒業式や遠足でのあとでも午後はしっかり授業を入れ、時数を確保する方策を取ればいいのです。そうすれば夏休みや冬休み、年度末休みもグンと長くできるはずです。しかしそれはしない。
 家に子どもが帰ってほしくない保護者の要望が半分、残りの半分はより良く子どもを成長させたい教員の情熱のせいです。

 授業日数の少ない自治体は自ら子育てをしたい保護者が多く教員の情熱は薄い、といった単純なものではありません。しかしその少ない登校日数でどんな授業を行っているのか、訊いてみたい気もします。もしかしたらとんでもなく合理的な方法があるのかもしれません。

【夏休みに思ったこと、考えたこと】

 さて、首都圏の日課に合わせて夏休みを取っていた私も今日から2学期を始めます。自身が学校勤めをしないにもかかわらず、夏休みを取るようになって9年目ですが、今年は際立って休み中の記事は書きませんでした。その理由も含めて、「夏休みに思ったこと、考えたこと」を副題に、しばらく時事に囚われない記事を書いておこうと思います。