日本では「別れの月」だが、世界は必ずしもそうではない。
会計年度の終わりでもない。
多忙な月でさしたる行事もないが、とりあえず見てみよう。
という話。
(写真:フォトAC)
【3月のウンチク】
3月になりました。日本では旧暦3月を「弥生」と呼び、現在は新暦でも「弥生」と呼ぶことが少なくありません。しかし旧暦と新暦の間には平均して一カ月ほどのずれがあるため、今日、
「サクラ、サクラ、弥生の空は、見渡す限り~」
と歌われてもピンときません。
しかし「平均して一カ月ほどのずれ」はいつも同じように起こるのではないため、旧暦で考えればすべて丸く収まるのかというとそうでもないのです。必ずしも旧暦弥生に桜が咲くわけではない――、この辺りは説明が厄介になるので改めてお話しすることとしましょう。
ヨーロッパ諸国では英語のMarchなどローマ神話の軍神マルスを語源とする名前が付けられ、古代ローマ暦では1年の最初の月とされていました(だから最終月の2月に日数調整が行われる)。
日本では会計年度の最終月。人事異動の盛んな時期で、学校でも多く卒業式があるため「別れの月」として意識されることも多い月です。
ちなみに卒業式が3月という国は意外と少なく、良く知られるように世界の多くの国々では6月卒業式、9月入学式・新年度となっています。シンガポールやオーストラリア、ニュージーランド、フィジーなどは1月が入学式、ブラジルは2月、韓国やアルゼンチンは3月とけっこうマチマチです。中には国単位ではなく、学校ごと異なるという場合もあるみたいです。
日本では国の会計年度と学校の年度は一致します。しかし一致しないのが世界の大勢みたいで、例えばイギリスは日本と同じく4月が会計年度の始まりなのに入学式は9月。公立学校の予算・決算がどのように行われているのか、とても不思議です。しかも違うのが主流なんて――。
【3月の行事】
3月3日 ― 雛まつり
3月8日 ― 国際婦人デー
3月13日 ― 東大寺二月堂お水取り
3月14日 ― ホワイトデー
といったあたりは有名です。
今年の彼岸の入りは3月18日(金)。中日(春分の日)が21日(月・祝)。そして24日(木)が彼岸明けとなります。
【3月のスポーツ】
「東京ウィメンズ・マラソン」は3月13日(日)。大相撲3月場所(大阪)も同じく13日から。
センバツ高校野球は3月18日(金)から。プロ野球はセパ両リーグともに3月25日(金)が開幕戦となります。