知の網目


 本校の今年の教育目標のひとつは「しっかり 勉強」です。具体性に欠けるのでどうしたらいいのか今ひとつ不明ですが(といっても、勉強について全校に共通する具体的な目標、というのも結構難しいですよね)、さまざまに工夫して仕掛けて行きたいところです。

 昔、高橋和巳という小説家が、

「捕れた魚が実際に引っかかっている網目とういうのはひとつだが、そのひとつが生きるためには膨大な網が必要である。同じように、ひとつの知識が生かされるためには、背後に膨大な知の網が必要である」

といったことを言っていました。

 勉強・学問といったものはものすごく効率の悪いもので、生涯一度も役立たずに終わるような知識が、山ほどあって初めていくつかの知識が役に立つ、しかも決定的に必要になる、そういう性質があるようです。

 子どもに「こんな、役に立つか立たないか分からないような勉強を、なぜしなければならないのか」と聞かれたとき、それに対する答え方のひとつがそれです。