読書週間です。
私は読書週間のたびに、飽きもせず同じ文章を学級通信に載せます。
それは次のような、詩です。よかったら、利用してみてください。
こどもたちよ
茨田 晃夫
こどもたちよ。
私がお前たちに遺してあげられるものは、あまりにも少ない。
兄弟けんかも起こらないほどの僅かな財産と、
正直だけが取柄の血筋、何枚かの写真。
そして、書棚の古びた本と、読書を苦痛に感じない習慣…。
伝えるものはそれですべてだ。
(中略)
想像の翼を持たない者は、いつまでも夢にとどかない。
幸いお前には、インクの染みのような活字の羅列から
物語を創造できる力を持っている。
小さな頃、寝床で本を読んできかせるとお前は目を輝かせていた。
その頃の興奮を忘れないでほしい。
こどもたちよ。
私がお前たちに遺してあげられるものは、あまりにも少ない。
兄弟けんかも起こらないほどの僅かな財産と、
正直だけが取柄の血筋、何枚かの写真。
そして、書棚の古びた本と、読書を苦痛に感じない習慣…