明日10日は、半年ぶりの皆既月食だそうです。
昨年の12月21日と今年の6月16日にもあったのですが、それぞれ「月の出直後の月食(夕方)」「月の入り直前の月食(早朝)」で、地平線ギリギリの皆既だったのでここからは見えなかったのかもしれません。
今回は11時過ぎの皆既月食。天気さえよければ十分に観察できます。
20:31 半影月食の開始(地球の影の薄暗い部分に月が入る)
21:45 部分月食の開始(地球の影の濃い部分に月が入って月食らしくなる)
23:05 皆既月食の開始(完全に影に入る)
23:31 食の最大(最大食分1.110)
23:58 皆既月食の終わり(影から月が出はじめる)
01:18 部分月食の終わり(部分月食も終了)
02:31 半影月食の終わり(地球の影の薄暗い部分からも脱出)
子どものころ皆既月食というのは何十年に一度といった珍しい現象のように思っていましたが、21世紀に入ってからだけでもすでに6回。今年は当たり年で1年間に二回の皆既月食です。今後も2014年10月、2015年4月、2018年1月・7月とせいぜい3年ほど間が空くだけですから皆既日食ほどの珍しさはありません。
ただし来年5月21日には、皆既日食《金環食》があり、日本ではトカラ列島、屋久島、種子島、九州中部から南部、四国の大部分、近畿地方南部、中部地方南部、東海地方の大部分、関東地方の大部分、東北地方南部で見られるそうです
昨年も書きましたが、自分自身が小学生のとき、先生がスポットライトとバレーボールとソフトボールを使って“月食”の説明をしてくれたのですが、月をどう動かしても毎晩皆既月食になってしまうので先生と一緒に首を傾げたことがあります。しかしそれは地球(に見立てたバレーボール)と月が近すぎたのです。
バレーボール(直径21cm)を使うなら、月は1/4の5・25cm。ちょうど良いサイズのボールがないので、ゴルフボール(4cm)かテニスボール(6・35〜6・67 cm)で代用します。二つのボールの間の距離は、計算すると6m30cmです。その通りに配置すると地球の影はとても小さなものになり、そう簡単に月食にならないことが分かります。
ちなみに太陽は、バレーボールの地球から約5km離れたところのガスタンクの大きさ(一般的なサイズで直径23m)です。やはり宇宙というのは広大なものなのですね。