カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「お休み」~ブログも休みます

年度末休業のため、しばらくお休みします。気まぐれに書くかもしれませんが。

「卒業式」~もっと力をつけてあげたかった

子どもたちは別れを惜しんだり思い出に耽ったり、少し涙ぐんだりはしゃいだりして卒業して行きますが、私たちはもっと冷静にいられます。 この子たちの行く末は昔ほど単純ではなく、立ち向かうにはあまりにも弱いことを知っているからです。 本当はもっと力…

「終業式」~子どもたちに、こんなふうに言っておく

いろいろありましたが一年間が終わります。その最後の日に、子どもたちに何を言ってあげましょう? 私はこんなふうに言いたいと思います。 「いろいろあったが、ありがとう。何やかや言っても、結局、一年間楽しかったよ。キミたちのおかげだ。 来年、またキ…

「死んだ子どもは地獄にも行けない」~地獄からも遠ざけられる人々

有名なダンテの「神曲」は百章からなる物語で、三十三章の「地獄編」、三十三章の「煉獄編」、そして三十三章の「天国編」が続きます。 三十三の三倍ですから、一章足りなくなるのですが、それは天国からも煉獄からも、地獄からも遠ざけられた人々のための章…

「嘘は必ず暴かなくてはいけない」~子どもの心に傷を残さないために

子どもは純粋だから決してウソはつかないと本気で信じている人がいますが、そんなことはありません。 世の中、まったくウソをつかなくて済むのは皇帝か王様だけであって、弱い人間は必ずウソをつく。かく言う私も妻の前ではウソをつく。子どもたちも弱者であ…

「相殺の論理」~子どもの悪事が、指導の仕方と相殺される日

だいぶ前の話ですが、清掃の時間に低学年の教室の前を通りかかったら、ずいぶんとふざけて遊んでいる男子がいて、思わず怒鳴りあげたことがあります。その勢いが余って、その子の名をつい呼び捨てにしてしまったところ、周囲にいた女の子たちに、いっせいに…

「まやかし」~多くの人が引っかかる、ちょっとした言葉遊び

【その1】 四苦八苦というのは合わせて12の苦があるというのではなく、四つの苦と続く四つの苦、合わせて八つの苦があるという意味です。 最初の四つは「生・老・病・死」(ここに「生」を入れるのがいかにも仏教的です)、後の四つは、「愛別離苦(あい…

「現代の家柄」~人柄と同じ意味での、その人の育った家庭の雰囲気

土日と二日がかりで姪の結婚式に行ってきました。遠いところの、午後からの式だったので、どうしても泊まらないわけにはいかなかったのです。 結婚式というものはもともと幸せなのは当人たちだけで、後は義理で来ているようなものですから、あまり楽しみに行…

「インシャラー」~人生最大の失意の中にある娘に送る

時々その意図が分からなくなるときもありますが、私は基本的に神様というものを信じています。それは天照とかエホバとかあるいはアッラーといった名のある神ではなく、お天道様としか言いようのない、天の摂理のことです。 一見ずる賢いものが得をしたり、人…

「6年生を送る会」~5年生で初めての生徒会行事は、絶対に成功させなくてはならない

すばらしい「6年生を送る会」が開かれました。一ヵ月後には最上級生となる5年生の、最初の大仕事が、無事行われたのです。本当に喜ばしいことです。 決して失敗してはいけない仕事というものがあります。5年生にとっては「6年生を送る会」がそれにあたり…

「学校の常識は世間の非常識」~だからやっておかなくてはならないこともある

教員は酒気帯び運転をすれば懲戒免職です。退職金を全額失い、二度と教職につくことはできません。 教員を含めて公務員が児童買春でもすれば、裁判が終わるまでいつまでも新聞記事になります。うっかりすると「◯◯県はいったい何人の破廉恥教員を出すんだ!」…

「良い話をする」~子どもを育てるために、毎日、良い話をしよう

初めて担任したクラスが大荒れに荒れて、たくさんの先生方からアドバイスをいただきました。その中で有効だったもののひとつは「朝の会でよい話をしろ」というものです。 美術の先生でしたが、その人に言わせるとこうなります。「Tさん(私)なんか週に4時…

「3月3日、アン・サリバンがケラー家にやって来た日」~もはや奇跡の人は生まれようがないが、それでいいのか

今日、3月3日はひな祭り(上巳の節句:じょうしのせっく=元は3月上旬の巳の日)です。しかし同時に「耳の日」でもあります。「耳の日」というのはもちろん「三(み)」が二つ並ぶところから始まった語呂合わせですが、不思議なことに耳に因縁のある事件…