かつて学級担任をしていたころ、
毎日の朝の会で必ず“いい話”をするよう心掛けていた。
それが今のブログに繋がっているのだが、さて、
私は、AIに取って代わられないだけの文章を書いていたのだろうか?
という話。(写真:フォトAC)
【かつて毎朝、子どもたちに “いい話”をすることにしていた】
このブログについて昨日、「teacupブログで2006年から始めたが、元となる原稿は2005年からあった」と書きました。しかし毎朝なにかを考えて誰かに語るという習慣は、さらに20年以上も遡る1984年から続けてきたものです。私が教員になった年以来ということです。
教員となって初めて担任したクラスが荒れに荒れ、困り果てたときに受けたアドバイスのひとつが、
「毎朝、良い話をしなさい」
というものでした。
「中学校の学級担任なんて自分のクラスの生徒と1日2時間も一緒にいられれば“御の字”。道徳も総合も特活も教科もなければ、会うのは朝夕の会と給食だけという悲惨なことになる。オレたち、いつ学級づくりをしたらいいんだ?
だから朝の会で、毎日いい話をしろということだ。
朝の清々しい、そしてちょっと寝ぼけた頭にはいろんなことがスース―入っていく。そこでいい話を聞かせて、 “この人の話を聞いておけば、何かいいことがあるかもしれない”と思わせる。そこからやっと生徒の指導が始まるというわけさ」
そんな話だったように思います。
以来、小中学校の担任として20年、管理職として先生方に向けて10年、毎朝「いい話」をする習慣を失わないようにし続け、教員としての最後の9年間と今日までの9年間、合わせて18年間についてはブログに、文字の形で書き残すことができています。しかしそれ以前の担任時代の文章は残っていない。
では、そのころはいったい何を話していたのでしょう。
【あのころ子どもたちに語っていたこと】
正確には覚えていないのですが、
- 日々校内で見聞きすることのできた「ちょっといい話」の点描。
- 時事に関する物語。月食が近づけば月食の話、台風が近づけば台風の話。月食や台風の科学的説明。
- 月食や台風に関わる思い出。
- 私は動植物関係に疎く、そのぶん大人になっても新鮮な驚きを持つことが少なくありませんでした。ですからモズの“はやにえ”の話だとかカッコウの托卵の話。植物の育て方の話など新たに覚えてうれしかったこと。
- 最近読んだ本の話、見たテレビ番組や映画の話。音楽の話。
- 月の変わる際には月ごとの行事や見通し、記念日が近づくとその紹介
等々
私のおかげで今もビートルズの大ファンだという子もいますから、おそらくそういう話もしたのでしょう。紹介された本を大人になってから読んだという元教え子もいましたから、きっと印象深い話ができたのでしょう。
しかしどこまで独創的な話だったのか――。
中でも記念日の紹介だの、4月・5月といった月の説明などは私見も入りにくく、誰が書いても(ChatGPTが書いても)同じようなものになる可能性があります。そこで私が15年ほど前に中学生向けに書いた「5月の紹介」と、ChatGPTに昨日「5月について、日本の中学生に説明する文章を1600字程度で書いてください」と頼んで書いてもらったもの、ふたつを並べて比較してみたいと思います。
【私(わたくし)版「5月になりました」】
5月は年の第5番目の月にあたり日数は31日です。 日本では旧暦(古いカレンダー)の5月をさつき(皐月)と呼び、現在では新暦(今使われているカレンダー)の5月の別名としても用いられています。「さつき」の語源は、この月が田植をする月=「早苗月(さなえづき)」で、それが縮まったものだといわれています。
「五月晴れ(さつきばれ)」という言葉は、今では5月のすっきりとした青空のこととして使っています。しかし旧暦の5月は現在の6月から7月にあたり梅雨の真っ最中で、この言葉はもともと、梅雨のうっとうしい毎日の中に突然現れた晴天のこと言ったものでした。
「五月雨(さみだれ)」も元はシトシトといつまでも続く梅雨時の雨のことですし、「五月蝿い(うるさい)」も、ジメジメとしてうっとうしい部屋の中を、生まれて間もないハエが元気良く飛ぶ様子を表したものでした。
英語名などのMay(メイ)はローマ神話で豊穣を司る女神マイア (Maia) の名にちなむとされています。
5月の別称には「さつき」以外に、五色月(いろいろづき)、雨月(うづき)、月不見月(つきみずづき)、早苗月(さなえづき)、五月雨月(さみだれづき)、仲夏(ちゅうか)、梅月(ばいげつ)などがありますが、このうちのいくつかには聞き覚えがあります。5月は文学にもさまざまに使われてきたからでしょう。
今月の年中行事としてはまず「メーデー(労働祭)」(5月1日)。世界中の働く人たちのお祭の日です。
5月3日は 憲法記念日。現在の日本国憲法が施行された(実際に使われるようになった)日です(1947年)。
5月4日 - みどりの日。「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日」ということになっています。
5月5日はこどもの日。昔は端午(たんご)の節句といって、男の子が立派に育つようにお祝いをした日でした。今は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」、ということになっています。「母に感謝する日」です。
「母に感謝する日」は続けて第2日曜日にも来ます。「母の日」です。カーネーションを用意して感謝の気持ちを伝えます。
この間、福岡市では「博多どんたく港まつり」という有名なお祭が開かれます。また5月15日は沖縄本土復帰記念日といって、第二次世界大戦後、長くアメリカに支配されていた沖縄が、日本の戻ってきたのを記念してお祝いが開かれます。
5月の誕生石はエメラルドとヒスイ(翡翠)。
誕生花はカーネーション、スズラン、ショウブ。
星座はおうし座(5月20日頃まで)からふたご座(5月21日頃から)に移ります。
【ChatGPTは答える】
(5月について、日本の中学生に説明する文章を1600字程度で書いてください)
5月は、日本にとって重要なイベントが数多くある月です。この時期は、様々な行事が開催され、日本の文化を深く知ることができる絶好の機会です。
最初に、5月3日は「憲法記念日」として、日本国憲法が公布された日を記念しています。この日は、憲法が国民にとってどのような役割を果たすのかを考えることが求められます。また、5月4日は「みどりの日」として、自然環境を大切にすることを啓発する日です。自然公園や庭園、山や川、海など自然を訪れて、自然と触れ合い、感謝することが大切な行事です。
5月5日は、「こどもの日」として知られ、男の子の健やかな成長を祝う日です。この日には、家族や友人と一緒に、菖蒲湯に入ったり、かしわ餅やちまきなどの和菓子を食べたりする習慣があります。また、家の外にカープのような鯉のぼりを飾ることもあります。
中学生にとっても、この時期は大切なイベントがあります。5月には、学校でスポーツ大会が開催されることが多く、生徒たちはクラスや学年で競い合います。競技によっては、リレーや応援合戦など、協力しあって楽しむこともあります。また、6月に向けての期末試験に備え、学校では定期テストが行われることもあります。
5月は、日本の伝統文化に触れることができる貴重な月でもあります。この時期には、京都や奈良などで「藤まつり」と呼ばれる紫色の藤の花を見ることができます。また、旧暦の端午の節句が近づくと、柏餅やちまきなどの和菓子が食べられるようになります。
そして、5月は新緑の季節でもあります。桜が散って、新しい緑が芽生え、自然の中でリフレッシュすることができます。中学生にとっても、この季節には、テスト勉強や部活動などでストレスがたまっているかもしれません。そんなと
(途中で途切れたため、「続けて」と記入すると)
そんな時こそ、自然の中でリフレッシュし、気分転換することが大切です。例えば、公園や自然散策、ハイキング、サイクリング、釣りなど、自分が楽しめるアクティビティを見つけることが良いでしょう。
また、5月には旅行するにも最適な季節です。日本には、様々な観光地があり、中学生にも楽しめるスポットがたくさんあります。東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパン、京都や奈良、沖縄など、日本全国には魅力的な観光地がたくさんあります。また、5月はゴールデンウィークという、国民の祝日が多い週があるので、この機会に旅行するのも良いでしょう。
5月は、多くの行事やイベントが開催される日本の重要な月です。学校でのスポーツ大会や定期テスト、そして祝日や旅行など、楽しいことがたくさん待っています。この時期には、自分自身の成長を振り返ったり、自然や文化に触れたりすることで、充実した日々を過ごしてみてください。
(この稿、続く)