東京都教委が来年度から、自分に自信の持てない子どもの自尊感情を高める指導方法についての研究を始める方針を固めた、という記事が出ていました。
中学生の国際調査によると、「私は自分に大体満足している」と答えたのは米国が53.5%、中国も24.3%に上ったのに対し、日本は9.4%にとどまっていた。
徹底した自己主張の国や、世界の中心で華と咲く中華思想の国にくらべ、自らを僕(しもべ)、拙者(つたない者)と呼ぶ日本人の自尊感情が低くても何ほどのことかとも思います。しかしそうした私も、子どもの自尊感情の低さにあきれたり心配したりすることも少なくありません。
また、同時に、そんな自尊感情の低い子たちが、王様のように「自分を大切にしろ」「尊重しろ」「自分にふさわしい待遇をせよ」と要求し、他人を見下している姿も見てきました。
ちょっとやりきれない気持ちになりながら、このこともまた、深く考えておかなければならない重要な案件だと心に留めいています。