カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「愛があるから」~教員の原動力が”子ども愛”だなんて、世間の人は気づかないだろう

 土曜日は漢字検定の日で、工藤先生と安本先生が朝早くから半日、子どもたちの面倒を見てくださいました。ほとんどが初めてだったので、戸惑う子も少なくなかったと思います。また保護者もたくさん受験に来ていましたから、説明したり動かしたりと、お二人の先生方も大変だったろうと推察します。

 ただし受験生にとっては充実した時間だったようで、2級を受験したご夫婦などは「また受けに来ます」とニコニコ帰ったそうです(2級より上の級は公開会場扱いで学校では受けられませんから、2級で「また来る」というのは“たぶん、落ちたろう”という意味です)。
 しかしそうした充実感や達成感が、休日を半分潰すというお二人の自己犠牲の上に成り立っていることを、いったい何人の保護者が知っているのでしょう?

 公務員なのだから当然休日出勤手当てをもらっているはずだとか、代休を取るはずだとか、たぶんそんなふうにさえも考えていないのかもしれません。まさか二人の自主的な判断で、子どもの学力をつけたいばかりに始めたなどということは、夢にも考えないでしょう。

 私たち教職員は子どもたちのために一生懸命働くが、それは私たちが子どもを愛しているからだと・・・おそらく世間の人たちは絶対思わないでしょうし、私たち自身もそうであることをしばしば忘れます。
 一歩引き下がってもう一度考えてみます。
 しかしやっぱり、私たちが一生懸命働く第一の理由は、一人ひとりの子どもを愛しているからです。