カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「まいちゃん、イイネッ!」~2011年3月11日の記憶しておくべき日本

 ネット上をフラフラしてたら「Genki tweets」というページに出会いました。「東日本大震災後、ツイッターに集まった元気が出る100のつぶやきを集めました」という触れ込みです。
 私はボロボロ涙を落としながら最後まで読みました。人間とは何と美しいのでしょう。

「バイト中に地震があってほぼ満席の状態からお客さんに外に避難してもらいました。食い逃げ半端ないだろうな、と思っていたほとんどのお客さんが、戻ってきて会計してくれました。ほんの少しの戻られなかったお客さんは、今日わざわざ店に足を運んでくださいました。日本ていい国」

 3月11日当日のツイートの多くは帰宅難民からのものだったようです。
「一回の青信号で1台しか前に進めないなんてザラたったけど、誰もが譲り合い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全マヒするシーンもあったけど、10時間の間お礼以外のクラクションの音を耳にしなかった。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。」

 この日は数多くの人々が勝手に炊き出しをし、沿道を歩く人々にコーヒーやらおにぎりやらトン汁やらを配布していたみたいです。中にはこんな人もいました。
「ホームで待ちくたびれていたら、ホームレスの人達が寒いから敷けって段ボールをくれた。いつも私達は横目で流してるのに。あたたかいです」

 翌日、
「駅員さんに『昨日一生懸命電車を走らせてくれてありがとう』って言ってる小さい子達を見た。駅員さん泣いてた。俺は号泣していた」

  しばらくして落ち着き、募金活動が始まると、別の風景が見られるようになります。
「今日、募金箱に金髪にピアスの若い兄ちゃんが万札数枚入れていた。そしてその友人に 『ゲームなんていつでも買えるからな』と言っていたのが聞こえて私含め、周りの人達も募金していた。人は見た目じゃないことを実感した。そんなお昼でした」

「Genki tweets」の中で一番好きな話は次のふたつです。
「『お前今日なんで髪ストレートなん? 俺、巻き髪の方好きって言ったべ』
『そ−だけど−、まいに出来る節電ってこれくらいしか思いうかばなかったしい−』
 電車の中でのギャルカップルの会話。日本全体が自分にできることを考えてんだなって実感して、なんかうるうるしてしまいました。まいちゃんイイネ!」

「匿名掲示板にて『みんな逃げ出して灯りも少ない、万引きし放題のコンビニに着いたら、お前らはどうする』という問いに即レスで『全裸で徘徊する』とついた。その後続々と賛同者が現れた。この国は駄目だけど元気です」


 コンビニを全裸で徘徊なんて最低だが(そんなオレでも)略奪は考えない、思いつきもしないというのがこの話のミソ。いい話です。

ツイッターに集まった元気が出る100つぶやき」すべて廊下に張り出したので、また見ておいてください。