カイト・カフェ

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「サクラの話」~日本の学校が4月に始まる理由

 本校のシンボルであるシダレザクラの芽も膨らみ、間もなく開花も見られそうです。先日訪ねてきた庭師によると、ソメイヨシノの盛りはせいぜいが10年なのに、シダレザクラは幹の内部が洞になっても表皮さえ残っていれば300年も咲き続けるのだそうです。

 北面の武士だった西行法師は「願はくは 花の下にてはる死なむ そのきさらぎの望月のころ」と詠い、願い通りに桜に看取られて亡くなったといいます。
 桜はその開花と散り際の潔さで武士や軍人の理想とされ、陸軍士官学校は桜の季節を入学の月と決めました。それが日本の学校の、4月入学式の起源です。

 本校では、夜、駐車場に一本の丸いライトが点るのですが、音楽室のベランダから見るとそのライトを背に、満開の桜が浮かび上がり、実に妖艶な雰囲気をかもし出します。ぜひ一度見てみるといいでしょう。