カイト・カフェ

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「12月14日」~美しい生き方をした男たちの物語

 今日、12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日として有名です。ただし、江戸時代の一日は日の出から始まりましたから(ということは正月の二年参りも早朝に行けばよかった)、「時は元禄15年12月14日・・・」といっても、実際の事件は明日の未明に起きたことになります。

 赤穂浪士の事件は、後世、浪人たちの再就職運動だったとかいろいろな言い方をされました。しかし、基本的には幕府の不公平に対する、武士たちの異議申し立てだったと私は思います。不公平を正さなければ、生きてはいられないと彼らは考えたのです。

 私は、この国にはこうした「義」や「名誉」のために平気で命を投げ出す人々がいた、我々はそうした人々の末裔であるということを大切に考えたいと思います。
 
 今、目の前の享楽に溺れたり物に振り回されたりしているように見える子どもたちも、こうした美しい生き方に触れれば(そういう生き方ができるようにならないまでも)、そのありたいと願うようにはなれるかもしれません。

 今時、忠臣蔵を道徳の教材にする人もいないと思いますが(そしてもちろんそんな必要もないのですが)、子どもたちにはひとつでも多く、美しい生き方に触れさせたいものです。

 ところで、日本では歴史に残るテロルはすべて雪の中で起こっています。
 桜田門外の変もそうですし、2・26事件もそうでした。