「見ていましょう」

 昨日の閣議で、安倍首相の私的諮問機関「教育再生会議」の設置が決定されました。座長はノーベル賞受賞者野依良治理化学研究所理事長。安倍首相が掲げた「公教育の再生」に向け、来年3月に中間報告、同12月に最終報告をとりまとめるのだそうです。

 改革は(1)学習指導要領の見直し(2)教員免許の更新制度(3)学校評価制度(4)全国的な学力調査の実施――などが中心になる見通しで、中間報告を来年の通常国会に提出する関連法の改正案に反映させるのだそうです。教育バウチャーなどの議論は来年春以降に行うとのことです。

 座長以外の民間委員は次の通り。

 浅利慶太劇団四季代表)▽池田守男(資生堂相談役)▽海老名香葉子(エッセイスト)▽小野元之(日本学術振興会理事長)▽陰山英男立命館小学校副校長)▽葛西敬之JR東海会長)▽門川大作京都市教委教育長)▽川勝平太国際日本文化研究センター教授)▽小谷実可子(スポーツコメンテーター)▽小宮山宏(東大総長)▽品川裕香(教育ジャーナリスト)▽白石真澄東洋大教授)▽張富士夫トヨタ自動車会長)▽中嶋嶺雄(国際教養大理事長)▽義家弘介横浜市教委教育委員)▽渡辺美樹ワタミ社長)

 さて、この「教育再生会議」メンバーの中に、今の子どもの様子を知り、今の学校(特に小中学校、幼稚園)の様子を知り、そこに何らかの理念を持ち具体的な手を打てる人が何人いるのでしょう?

 浅利慶太の教員歴はどれくらいか? 小谷実可子は何年教師としてあるいは母親として子どもに関わったのか? 義家弘介が中学校教師だったのはいつからいつまでだったか。海老名香葉子というエッセイスト(誰か知ってます? 9代目林家正蔵−昔のこぶ平のお母さんです)が教育の世界にどれほど偉大な足跡を残してきたのか。こういう人たちが107万人の教師たちの命運と、今後10数年に渡って小中学校で学ぶ子たちの運命を握っているかと思うと、本当にため息が出ます。