子どもの自殺

 ここ10日あまりの間に小中学生のイジメ自殺に関するニュースが立て続けに飛びこんできました。イジメの事実を認めなかったといってはイジメられ、認めれば認めたでなぜ止められなかったのかと学校はイジメられています。普通の人々は「イジメ」というものが概念の上でも、事実確認の上でも、指導の上でも非常に難しいものだということを知りません。ジャイアンのび太をイジメるような古典的なイジメだけなら簡単なのですが、現実はそうでもないのです。

 例えば、S地区の連続放火の容疑者の〇〇〇〇〇(漢字は忘れました)容疑者は、N新聞によれば

「中学校、高校時代にイジメられて学校に行けなくなり・・・」となりますが別の新聞では少し突っ込んだ取材をしていて

「仲間の中でイジメの回し合いがあり、〇〇容疑者はイジメる側に回った時もあったがイジメられる時もあった」

ということになります。重要なことはそれでもイジメられている間中、おそらく〇〇容疑者は本気で苦しんでいたのであり、その意味で被害者であることには間違いないということです。

 また、文部科学省がかつて言ったことに従えば、「イジメられる側に問題があるということは絶対にない」ということですから(これについて先日のテレビ番組でテリー伊藤が同種のことを言っていました)、〇〇容疑者はまったく問題のない可愛そうな子ということなり、イジメ問題はさらに厄介になります。

 小学生の自殺は、私の知る限り8歳(小学3年生)が最少年齢です。十数年前の事件ですがそれもかなり衝動的なもので、悩んだ末にという感じではありませんでした。

 小学校の1・2年生はほぼ確実に自殺なんかしたりしません(もしそれと見える事実があるなら、それは事故です)。しかし5・6年となると、死ぬ子は本当に死んでしまいます。「『死ぬ』『死ぬ』と騒ぐヤツに限って死なない」という言い方もありますが、そんなことはありません。今回の2件の例でも、予告はかなり頻繁にされていました。

 児童・生徒の自殺は、教員にとって最悪のシナリオです。これに比べたら非行なんてまったく簡単なものです。ぜひ、ぜひ子どもの様子に注意し、情報をたくさん取れるようにしておいてください。