「６月が終わり、７月になります」～７月のウンチクと特別な記念日

　祭日がまったくない長い長い６月が終わり、７月が来る。
　間もなく鬱陶しい梅雨が終わり、夏祭りが始まり、
　大きなスポーツイベントも行われる。そして、
　７月６日は特別な記念日・・・
という話。（写真：フォトAC）

【６月が終わり、７月になります】

　ブログ記事のアイデアが枯れて困っているとき、それがたまたま月の朔日か末日だった場合は「◯月になりました」「◯月になります」といったウンチク話で逃げを打つのが常です。もっとも逃げでなくても、月初めや月末に、
「来たるべき月はこんな月なんだよ、この月の日本の風物はこんなふうで、風俗はあんなふう。そして人々はこんな思いを抱いてこの月を生きていくのだ」
と伝えることは、　日本の文化伝統を重んじる精神を育て意味でも、社会や歴史に向ける目を広げ、深く考えさせる上でも必要なことかもしれません。

　ただしそれなら毎年毎月、同じようなことを書いていればいいのに、ちょっと調べたら「７月になりました（なります）」は前回が2018年、その前が2013年、2011年、2010年と案外少ないので驚いています。梅雨の真っ最中であれこれ考えることも多く、ウンチク話でお茶を濁す必要も少ないのかもしれません。
　
　ちなみに「お茶を濁す」は、「茶道の心得もなく作法も知らない素人が、その場で適当に真似事をしてお茶を濁らせてごまかしたと」いうことが由来だといわれています。意味は「いい加減な言葉や行動でその場をごまかす」です。

【７月のウンチク】

　７月は旧暦で文月（ふづき・ふみづき）と呼ばれます。7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝したりする風習（曝書）があるからというのが定説だそうですが、中国から七夕が伝えられたのは「文月」が輸入されてからだいぶ経って後のことだという話もあって、なかなかすっきりしません。　
　西洋では「July（ジュライ）」。古代ローマ暦では現在の３月（弥生・March）を最初の月としましたから７月には５番目を表す「Quintilis」という名がついていたのですが、あの有名なユリウス・カエサル（ジュリアス・シーザー）が権力を振るって自分の家名を入れてしまったと伝えられています。ちなみに８月のAugustもアウグストゥスに由来するものです。

　７月の年中行事として代表的なものは、
７月１日－海開き
７月１日－富士山山開き
７月４日－独立記念日（アメリカ合衆国）
７月７日－七夕（日本）
７月１３日－みたままつり（靖國神社）
７月１４日－革命記念日（フランス）
７月１５日－博多祇園山笠（博多）追山
７月１６日－祇園祭（京都）宵山
７月１７日－祇園祭（京都）山鉾巡行
７月２５日－天神祭（大阪）船渡御
７月１７日－海の日
７月２２日～２３日－尾張津島天王祭(愛知県)
7 月２９日－隅田川花火大会

　７月に行われるスポーツとしては、
７月１日－ツール・ド・フランス（ロードレースフランスなど）
７月９日～２３日大相撲名古屋場所（愛知県体育館）
７月１２日－ＭＬＢオールスターゲーム（野球）
７月１６日～２３日－全英オープン（ゴルフ）
７月１９日～２０日－オールスターゲーム（プロ野球）
などがあります。毎年７月末に行われていた鈴鹿８時間耐久レース。今年は８月に行うようです。

【７月６日は・・・】

　上はＷikipediaから書き写した年中行事ですが、そこになかった重要な記念日が一つあります。サラダ記念日（７月６日）です。

「この味がいいね」と君が言ったから　七月六日は　サラダ記念日

　また、６月１２日に放送されたＮＨＫ「映像の世紀バタフライエフェクト～ビートルズの革命赤の時代『のっぽのサリー』が起こした奇跡」では、
ジョン・レノンとポール・マッカートニーの運命の出会いは、1957年7月6日。ともに労働者階級出身の二人はどちらも、黒人のロックンローラー、リトル・リチャードのヒット曲「ロング・トール・サリー」に衝撃を受けた経験を持っていた。この出会いをきっかけに、ビートルズは結成される。
と紹介され、たまたま見ていた（らしい）俵万智さんをときめかせたようです。