カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「7月になりました」~今月のウンチク

 今日から7月です。

 7月は西暦で7番目の月に当たり、日数は31日です。
 日本では、旧暦7月を文月(ふみづき、ふづき)と呼び、現在では新暦7月の別名としても用います。
 文月の由来は、7月7日の七夕に詩や短歌をつくったり、虫がつかないように書物を乾かしたりする風習があるからというのが定説です。しかし、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったわったもので、元々日本にはなかったものです。
 そこで七夕とは関係なく、稲の穂が実を含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意味であると考える人たちもいます。「秋初月」、「七夜月」という別名もあります。

 英語での月名、Julyは、ユリウス暦をつくったローマの政治家、ユリウス・カエサル(ジュライアス・シーザー)にちなみます。もともとは「クインティリス」(3月から数えて4番目の月の意)だったを、自分の名前に変えてしまったのです。

 7月の行事といえばまず七夕。ほんらいは中国の五節句にちなみ「しちせき」と読むのが正しいようです。7月7日の夕刻には精霊棚をつくって死者をとむらいました。そこから「七」と「夕」が使われます。この盆行事に、もともと日本にあった棚機姫(たなばたひめ)の伝説と中国の牽牛・織女の話が混ざり合い、その結果「七夕」は「たなばた」と読まれ、織姫・彦星の伝説が重なるようになったのです。

 他にはアメリカ独立記念日(7月4日)。「7月4日生まれて」という題名の映画もありました。
 7月14日はフランス独立記念日。こちらの方はフランス映画「パリ祭」(1933)に由来します。この映画は原題を「7月14日」というのですが、これでは日本人には分からないので「巴里祭」という題名に変えたのです。ですからフランス革命記念日の祝祭を「パリ祭」と呼ぶのは日本人だけなのです。

 日本でも夏祭りが始まります。博多祇園山笠(7/15)、京都祇園祭山鉾巡行(7/17)、大阪天神祭(7/25)、隅田川花火大会(7月最終土曜日)などが大きなところ。その他、多くの地区で村々の祭が行われます。

 海の日は毎年第3月曜日。以前は海の記念日という名前でした。1876年(明治9年)明治天皇東北巡幸の際、それまでの軍艦に代えて灯台巡視船の「明治丸」で航海し、7月20日に横浜に帰着したことを記念したもののようです。祝日法では「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨としています。
 そして夏休み。

 7月の花はユリ、トルコキキョウ、蓮、誕生石はルビー、星座はかに座(7月22日頃まで)から、しし座(7月23日頃から)にうつります。