カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「たったこれっぽっちのことがなかなかできなくて・・・」~マイナンバーカードの申請は明日までです

 マイナンバーカードの申請は明日まで。
 もう時間がないからとすっかり諦めた人たち――そんなことはない。
 写真を撮るための自分の顔と「カード交付申請書(それもなければせめてID)」
 この二つがあればスマホを使って5分でできる。親や他人の分だって――。
 という話。(写真:SuperT)

マイナンバーカードの申請は明日までです】

 マイナンバーカードの申請が残すところ今日明日二日間となりました。正確に言うとこれから生まれてくる子だっていますから申請に締め切りはないのですが、マイナポイントキャンペーンで「最大2万円分のポイント」をもらおうと思ったら、明日までに申請をしなくてはいけません(ポイントがいらないなら申請しなくてもよい)。そういうことです。

 これまでずっとマイナンバーに深い疑念を持ち、政府に個人情報を奪い取られることに強い抵抗感があり、長いものには巻かれない、同調圧力には屈しない、マイナンバーカードは絶対につくらんぞと固く決心していた人たちも、ここはもういちど腹のくくり直しです。たった2万円のために権力に膝を屈するのか、はたまたすでに国民の7割を越えたというカード保持者に対して独立不羈の生き方を示し続けるかの瀬戸際なのです。

 さて、私自身は昨年9月に申請して10月中にはマイナポイントを手にしていたのですが、今月末が締め切りと聞いて子どものシーナとアキュラに確認したら、なんとシーナのところいで二人の子ども分の申請が終わっていないとのこと(なぜ子どもの分だけ残したのだろう?)。慌てて申請するよう勧めました。
 シーナですらそのザマですから息子のアキュラがやっているはずがないと思ったら、あに計らんやこちらは「終わってます」の返事。
「思ったよりずっとしっかりしてるんだ、感心、感心」と書き送ったら
「(サーヤちゃん《新婚の妻》に言われてやったなんて口が裂けても教えられない)」と言ってきました。そんなものでしょう。
 ヤレヤレこれでひと段落と思っていたら昨日の午後、妻が世話になっている80代夫婦の奥様から電話があって、
マイナンバーの申請が分からない、時間が取れなくて申請に行けない」
とのこと。後期高齢者も最上位、ここに気を配らなかったのは迂闊でした。

【絶対にやめておけという人はいなくなった】

 さっそく妻を派遣して「マイナンバーカード交付申請書」か「マイナンバー通知カード」の切り離し前のものがないか調べさせます。そこに書かれている申請者IDと呼ばれる23ケタの数字が必要だからです。それと同時にお二人の顔写真を撮影してきます。

マイナンバー交付申請書」というのはこれまで何回か郵送されてきた書類で、気のない人が繰り返し捨ててきたものです。なにしろコロナ禍以前は「マイナンバーカードには何のメリットもない」「個人情報を政府に絶対に渡してはならない」「カードをつくるのは政治的に無知な人だけだ」といった雰囲気がマスメディアの主流でしたから、つくる必要を感じなかったのです。

 それが決定的にひっくり返ったのは、新型コロナにおける給付金手続きの煩雑さからです。
 なにしろ特別定額給付金を始めとするコロナ対策事業費が28兆2961億円だというのに、それを給付するための事務費がなんと6756億円(全体の2・3%)も及んだのです。もったいない話です。
 一律一人10万円の特別定額給付金などは、個人個人に申請書を書いてもらってそれをいちいち精査してからようやく給付ということでとにかく遅い、面倒くさい、もったいない。例によって、
「そんなバカなことをやってる国は世界中で日本だけだ」
という話が沸き上がって、ようやく政府も動きやすくなったのです。さすがにここまでくるとマスメディアも敢えて反対しなくなりました。

【さあ、急いで申請しましょう(最短で最も簡単な申請方法)】

 カードの申請にはいくつものやり方がありますが、もっとも簡単なのは申請書の右下にあるQRコードをスマホで読み取り、そこから手続きを始めていくことです。
 ここでの重要な点はスマホAndroidでもiPhoneでもよく、さらに誰の持ち物でもよいということです。私がやろうとしていたのも知り合いの夫婦のマイナンバーカードを、私のスマホや私のメールアドレスを使って申請しようというもので、同様のやり方はスマホを持たない高齢者の申請を息子や孫がそれぞれの自分のスマホで行うというやり方に置き換えられます。
 
 では実際にやってみましょう。
 まず、

  1. 申請書のQRコードをカメラで読み取り、表示された接続先URLをタップします。
  2. 申請ページに接続すると、「利用規約の確認」のページが出ます。「利用者確認」をチェックして「確認」をタップし、「メールアドレスの登録」ページに移ります。
  3.  ここでは申請者ID(23ケタ)を入力しなくてはならないのですが、QRコードから入ると既にここには数字が入っているのです。これがQRコードを使う一番のよさです。
  4.  続いて「メール連絡用の氏名」と「メールアドレス」を入力します。「氏名」は何でも構いませんが、続けて複数の登録をする場合は、混乱を避けるために別のものにします。私の場合は代行しているご主人の名前と奥様の名前でそれぞれ登録しました。アドレスは使用中のスマホのもの。確認のために2回入力します。このあと画像認証(アルファベットと数字の組み合わせが崩れた形で表示される、それを読んで記入する)があります。
  5. 「確認」を押すと今、登録したアドレスにメールが届きます。そのメールに記載されたURLをタップし、別のメールで届いた暗証番号を入力すると申請が続けられます。
  6.  顔写真登録のページが始まるので「アップロード」をタップして写真を撮影するなりファイルから探すなりして「確認」を押します。「適正な写真」が何かを確認したい場合は、アップロードする前の画面の「こちら」をタップして説明を読みます。
  7. 「顔写真確認」のページに移るので「確認事項」をチェックして「登録」を押します。
  8. 続いて「生年月日」など申請情報の登録を行います。必要事項の記入が終わったら「確認」をタップ。内容をよく確認して「登録」をタップします。
  9. すると「4」で登録したアドレスに「申請受付完了」のメールが届きます。これで終了です。

 え? それでどうやってカードが届くのかって? ポイントはどうなるのかって?
――大丈夫。それは後で考えればいいことです。とにかく今日明日中に申請さえ完了しておけば、あとのことは一カ月先でも十分間に合います、と言うか一カ月か一カ月半後に郵送されてくる「マイナンバーカードができました」という通知がないと、次の作業に取り掛かれません。

 通知書と写真さえ手元にあれば手続きは5分もかかりません。急いでやりましょう。

*ただしここで大問題!
 昨日の朝、孫たちの登録をしたときはシーナがすんなりと10分足らず(5分×2人)で済んだ作業、昨日午後4時に私が妻の知り合いの分をやろうとしたらネットが混雑して「1分待ち」が延々・・・。午後7時の段階で「6分待ち」。そしてそろそろ寝ようかと思う現在10時で「19分待ち」。そもそも最初のページに入れない――これが意外と大きな問題になるかもしれません。
*今朝(27日)4時30分。すんなりと入って、登録完了の通知をもらいました。「手続きは5分もかかりません」と書きましたが、一人目はバタバタして9分、二人目が3分で計12分かかりました。

*申請者IDは「マイナンバーカード交付申請書」か「マイナンバー通知カード」の切り離し部分に書いてあります。
QRコードのからのアクセスができない場合は下のサイトから。

www.kojinbango-card.go.jp*写真があるなら、郵送および窓口手続きもあります(明日の投函、明日の来庁分まで可)。申請書は上のサイトからもダウンロードできます。