「ドコモ、かしこも、詐欺メール」~ドコモ口座と詐欺メールに関する考察

 ドコモ口座事件では、ドコモ携帯もドコモ口座も持たない人でも、
 知らないうちに被害に遭っているという。
 それで震え上がった。
 それにしても、たぶん詐欺らしいというメール、
 私のところにもよく来る。

という話。

f:id:kite-cafe:20200916063358j:plain(写真:フォトAC

 

 【ドコモ口座詐欺がやってきた】

  先週の木曜日、普段はLINEのやりとりをしている娘のシーナから珍しく電話がかかってきて、何かと思ったらドコモ口座の件で、
「みんな勘違いしてるんだけど、ドコモ口座事件って、ドコモの携帯を持っていないくても、ドコモ口座を持っていなくてもお金抜き取られる事件だからね、必ず銀行口座を確認して。今すぐ」
という話でした。

 すぐに確認して「大丈夫だった」と伝えると、今度はLINEに資料が何枚も送られてきて、それで事情は分かったのですが仕組みが分からない。
 仕組みなんかわからなくても実際にドコモと契約せずドコモ口座も持っていないのに被害に遭った人がいるのですから警戒するに越したことはありませんが、それにしても口座を確認することくらいしかできないのは気味が悪いし、ネット上で多くの人々が理解できる“仕組み”を私だけがわからないのは腹立たしい――。

 そこで二日間、あちこち検索しながら一生懸命考えたのですがどうしてもわからない。特に銀行のIDもパスワードも分からないままネット上の口座に紐づけできるというところがわからない。
 あれ? ネットでは「4ケタの暗証番号なんて1万通りしかないからすぐに解ける」とか言ってたけど、インターネットバンキングで4ケタの暗証番号を使うことって、あったっけ?
といった調子です。
*追記:今朝(2020.09.16)のニュースに「4ケタの暗証番号を迷わず入力していたところから、犯人は番号を知っていたのではないか」というのがありました。

 結局分からずじまいで今日まで来たのですが、最近、「今年の春にフィッシング詐欺のサイトが相当たくさん立ち上がっていて、そこでIDや暗証番号を盗んだ可能性がある」といった記事が出てきました。それだと分かります。
 要するに情報をごっそり持って行ったわけです。
 ただ、IDやパスワードを盗んで口座にアクセスできるようにはなったはいいが、金の移動が難しい。まさか自分の銀行口座に送金させるわけにもいかないし、プロの詐欺師のように足のつかない銀行口座を持っているわけでもない、そこでドコモ口座を利用した、ドコモ口座だとフリーアドレスと名前だけ開設ができるから、というわけです。
 それが今のところ私が理解できる唯一の“仕組み”ですが、これが間違っていて正しい答えをお持ちの方がおられたら、ぜひお教えください。正直言って、まだピンときていないのです。
 
 

【詐欺メールの怪しい顔つき】

 オンラインの世界では、いつだって詐欺に引っかかる可能性があります。私のところにも、怪しいメールが一通も来ない日がありません。

 例えばこんなのはどうでしょう。

f:id:kite-cafe:20200916063841j:plain
 一行目の「毎回必ずロト6で3等以上を当選する」、これだけで詐欺と分かります。普通、そんなおいしい話があったら他の人には教えないでしょう? バカな話だなあと嘲笑いながら次の行に進んだら、コケました。
「つふへおひけを」
――って何なんだ?

 詐欺と思われるメール(以下、「たぶん詐欺メール」と呼びます)にはこうした文字化けらしい言葉がときどき入ります。
 次の文もそうです。

f:id:kite-cafe:20200916063917j:plain
「きよむつおへえとら」・・・?
 何のおまじないでしょう?

 文字化けが変なところに入るものもあります。

f:id:kite-cafe:20200916063950j:plain「マイストア?」「タイムセール?」と訊かれても、私には答えようがありません。

 文全体が普通は使わない字体で送られてくることもあります。

f:id:kite-cafe:20200916064026j:plain 見るからに怪しいメールですが、怪しいのは見かけだけで内容や文章に不備はないように思われます。でも「たぶん詐欺メール」でしょう。

【文章がおかしい】

 こちらはどうでしょう?

f:id:kite-cafe:20200916064141j:plain
 私がまず引っかかるのは、
「あるいは正しくないです」
です。
 文法的にうまく説明できるかどうかは分からないのですが、普通、ここは「あるいは正しくないものでした」もしくは「あるいは正しくありませんでした」でしょう。もっとも「正しくないです」のあとが句点ではなく読点あるというだけでもアウトです。Appleほどの企業がこんなミスを犯すはずがありません。

 さらに読み進んで、
「なぜこのメールを受け取ったのだろうか?」
まで行くと、大真面目で文章を読み込んだ自分がアホに思えます。この言い方はどこかの国では一般的なものでしょうが、日本では使いません。

 表現がおかしいと言えば、次のようなものもありました。

f:id:kite-cafe:20200916064220j:plain
「オマエは昭和か?」
と言いたくなるような文です。令和のいまは、「御座います」「宜しく」「致します」も全部ひらがなです。昭和ドップリの私だって使いません。 

 

【名前を呼べよ!】

 次の3枚の画像の黒塗りの部分はすべて私のメールアドレスです。

f:id:kite-cafe:20200916064328j:plain

f:id:kite-cafe:20200916064343j:plain

f:id:kite-cafe:20200916064355j:plain

 アドレスが詐欺犯の手元にあることを恐れる必要はありません。いろいろな理由でアドレスは世間に出回っているものです。そしてEメールを盛んに利用するような人は、楽天やアマゾンにアカウントを持っている可能性が非常に高い――そこで当てずっぽうに寄こしているだけなのです。

 ちなみに私も楽天やアマゾンにアカウントを持っていますが、正規のメールの一行目は必ず私の本名です。メールアドレスや「Amazonお客様」のような変な言い方で呼びかけられたことは一度もありません。
「たぶん詐欺メール」の送り主は、私の名前を知らないのです。 

 

【それでも引っかかりそうになる】

 日ごろは怪しいメールには触れず、ときどき面白がって「たぶん詐欺メール」の文章をいじってあそんでいる私ですが、それでも引っかかりそうになることがあります。例えばつぎのようなメールが届いたときです。

f:id:kite-cafe:20200916064455j:plain
 よくできたメールです。しかし私が引っかかりそうになったのはメールのできがよかったからではありません。
 ボクシングに例えれば、まず「Apple MacBook Pro」でフックを受け、「176,280円」でアッパーカットを食らってフラフラにさせられてしまったのです。

 私のコンピュータは誰でも触れますし、時には妻が自分のコンピュータから私のアカウントで買い物をしたりすることもあります。ですから家族の誰かが勝手に注文して私に伝え忘れているという可能性がないわけでもありません。

 しかし後で返してくれるにしても18万円近い買い物を黙ってするとか、MacBookという私も考えたことのない高級品を何の相談もなく買おうとしているとか――、私は一瞬気が遠くなりかけて、それから腹を立て、頭にきて、そして注文の詳細を調べようと「注文履歴」をクリックしそうになって・・・、
 思いとどまりました。

「東京都調布市小島町」という何の縁もゆかりもない住所と、聞いたこともないマンション名に気づいたからです。私の家族がそんな場所にコンピュータを送るはずがありません。

 もちろん「注文履歴」を押したところですぐに詐欺被害にあうということもないと思いますが、クワバラ、クワバラ・・・。

 怒りは正常な判断を狂わせるものです。やはり落ち着いて生活をしなくてはなりませんね。

 基本はどんな場合にも、メールに貼られたリンクからはサイトに行ってはいけないということです。確認したいことがあったら別に改めてブラウザを立ち上げて、自ら確実な方法でサイトにアクセスするようにすればいいだけのことです。