「渋谷ハロウィンを一緒に楽しもう」〜私にアイデアがある

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 いよいよ今日はハロウィンだそうです。

 なんだか他人事みたいですが、実際、他人事です。小さな子どももいませんから。

 

 ハロウィンに関するウンチクは以前書きました(2016/10/31「ハロウィンって何だったっけ?」)ので繰り返しませんが、こういう馬鹿なお祭りが、私は嫌いではありません。

 

 

【ハロウィンが好きな訳】

 日本という国は古代から外国文化を取り入れるのが大好きで、しかし入って来て困るものは巧みに避けてきた伝統があります。

 律令制度を全面的に受け入れながらも「宦官」も「宮刑」も受け入れなかったとか、鉄砲を始めとする南蛮文化は受け入れても洋装も洋食も入れないとか、あるいはクリスマスもバレンタインデーも受け入れたのに誰もミサに行ったりしないとかいったことです。

 

 ハロウィンも同じで「トリック・オア・トリート」とか言ってご近所を回る子もいなければ、収穫の喜びを分かち合うというふうもなく、せっせとカボチャ細工に励む人も少なくなってきました。今では老若男女がこぞって楽しむ大コスプレ大会です。

 それでいいのです。

 

 日中は小さな子どもが魔女になったりお化けになったりでこの上なく可愛いし、夜は夜で日ごろはパッとしない若者が、1年分の知恵と資金をつぎ込んで得意の扮装で繰り出してくるのです。すてきじゃないですか?

 

 テレビのニュースで米軍や自衛隊に扮した若者が銃を向け合っているのを見て、ああこんなことアメリカじゃ絶対にできないよなと、なんとなくうれしくなってきました。

 同じことをマンハッタンでやればたちどころに数十人の重武装警官に囲まれ、運が悪ければ全員射殺です。サングラスにマスクをつけて銃を持ち歩けるのもおそらく日本だけ。しかもそしてそんな奴がハロウィンにはウジャウジャいるのです。

 欧米人たちも自国では絶対にできないことですから、大いに来て、楽しんでもらえばいいのです。

 

 

【渋谷に問題はあるけれど】

 渋谷界隈では大変なことになっているみたいですが、あれとて一定の節度があるように私は思っています。だって土曜日の夜の逮捕者はたった5名でしょ? 5名なんて渋谷では日常のことでしょ?(と田舎者は勝手に思っている)

 リオのカーニバルなんてリオ市内だけでも毎年100名以上の死者が出ると言われています。

 

 たしかに軽トラックを横倒しにして上から踏みつけるなど言語道断ですが、あれだけテレビカメラやスマのホ放列が並ぶ中で、顔を隠しもせずに暴れる輩は本物のバカです。つける薬はありませんからバンバン摘発してもらえばいいだけのことです。

 

 人が多すぎて店の売り上げが下がりっぱなしという話も聞こえていますが、「渋谷」が有名になればなるほど、国の内外から日常的に観光客が集まるわけですから、それでよしするしかないでしょう。それにクラブを始めとする多くのお店が、ハロウィンで儲けようとしています。

 

 

【ゴミ問題だけは何とかしたい】

 あとはごみ問題ですが、これには私もひとこと文句があります。

 一方で外国まで出かけて行ってサッカー観戦のあと掃除をして帰ってくる人がいるというのに、そして日常は分別に心がけ、自分の出したごみは自分で持ち帰ることができるというのに、なぜ渋谷のハロウィンではあんなことになってしまうのか。

 

 確かに条件は良くありません。

 まず、来ている連中がよそ者ばかりですから地域に愛着がない。知り合いに会う危険性がないから旅の恥はかき捨てられる。仮装しているやつばかりだから面が割れにくくそのぶん悪さがしやすい。

 

 そもそも怪物やお化けが掃除をするか? というアイデンティティの問題もあります。

 

 仮装のために持ってくるものが多い。そうであるにもかかわらず街を練り歩いている間、持ち帰るための大きな紙袋を持ち歩くなんて嫌だ。

 翌朝の清掃大ボランティアグループの話はニュースで何度も見てきたから、汚しても翌朝にはきれいにしてもらえる、だから心も痛まない。

 

 これほど悪条件が揃ってしまうと「皆さん節度をもって楽しみましょう」などと訴えても聞く耳を持ちません。

 そこで私にアイデアがあります。押さえられないなら取り込んで制御すればいいのです。

 

 

【私にアイデアがある】

 現在は若者が勝手に仮装して来て勝手に騒いで帰っているだけですが、来るものに“来るな”と言っても無理ですから来たものを枠に引き込めばいいのです。具体的に言えば仮装して来た人たち全員をコンテストの参加者にしてしまうのです。

 

 専門の撮影スタッフを連日回らせて写真をバチバチ取る。その際、写真を後日行われるコンテストに使う許可をもらう。もともと目立ちたくてそこに来ている人たちですから公式コンテストだと言えば断りっこありません。

 

 コンテストの賞金は15部門それぞれに10万円、大賞はひとりないし1グループ30万円、くらいに言っておけばグングン乗ってきます。なにしろ貧乏人のくせに(若者はたいてい貧乏です)衣装代に大枚を叩いていますから少しでも返ってくればありがたい。いやそれ以上に渋谷のハロウィンで選ばれたという達成感・優越感は半端ではないでしょう。

 15部門もあるのだからどれかには当たるかもしれない。5日間の人数を考えるととんでもない低確率だということがすぐに計算できるようなら、そんな場所で騒いだりしませんから大丈夫、きっとバレたりしません。

 

 そしてその時忘れずに、

「授賞式には今日の扮装で来てください。受賞者発表は一週間後、ただし受賞者としてふさわしくないと判断される場合は賞を次点者に譲ることになります」

 そう言っておきます。

 

 それで“彼”は衣装を捨てずに大切に持ち帰ることになります。「受賞者としてふさわしくない」と判断されないよう、ごみやペットボトルの放置などということは絶対にしません。なにしろこのネット社会、SNS用に大量の写真が撮られていますから“彼”の行状はどこかで発見される可能性があります。発見者のたった一人が正義感に燃え、あるいは妬みに駆られるだけで、“彼”の受賞は泡と消えてしまう可能性があるのです。

「あの受賞者、ヒカリエの前でペットボトルを路上に放置していました。証拠動画がありま〜す。受賞取り消しにしてください」

 

 このアイデアのミソは場所が渋谷だということです。

「どうせ賞なんか取れないんだから捨ててしまえ」

と思えるようなレベルの低い仮装はほとんどありません。

 

 心配なら「素朴賞(地味だけどいいもの)」とか「リサイクル賞(廃物をうまく利用したもの)」「安価賞(いかにも低予算でつくってある)」とかを用意しておけばいいのです。

 

 半分冗談で書き始めましたが、なんかコレ、うまく行きそうな気になってきました。