「なかなか大変な一週間だった」〜「バカが世界を動かしている」part2

 妻の友人で数年前、長く続けたパートを辞めて家業である農家の仕事に勤しんでいた人がいます。農業でも力の発揮できた人のようです。

 その人がこの秋から、『直売所+ミニレストラン・カフェ』のようなものを始めるのでパンフレットをつくってほしいという話がありました。私にです。
 才能を高く買ったというのではなく、「他にコンピュータに触れる人がいない」という極めて理にかなった、しかし失礼でもある理由で私が選ばれたのです。それが3週間前。

 ところがそれから一向に連絡がない。「すぐに原稿と資料を持って行きます」という話だったのに、それではまったく仕事が進みません。26日(月)には印刷所に回したいというのでさすがに焦って妻を通じて問い合わせをしたのが18日の日曜日。
 翌19日に返事があって、
「明日の午後、お伺いしたい」
ということなので翌日午後、用事があるたびに5分の外出でも
「○時○分までに戻ります」とか
「裏で仕事をしています」とか紙に書いて玄関に貼り、
 しかし待てど暮らせど、来ない。

 結局6時近くなって、
「急な用事ができて遠くにいます。明日の夕方でもいいですか?」
とLINE。
“夕方といってもけっこう幅があるなあ”と思いながらも渋々約束したのですが案の定、翌日も6時過ぎになって、
「今から出ますが、お宅にいらっしゃいますか?」
 さすがに呆れて、「9時にそちらへ行く用事があるので(実際にあった)、こちらから伺います」と言って、ようやくその時刻に受け取ることができました。

 友だちのことですから妻も恐縮し、私もイライラしました。けれどそのイライラの7割くらいは、実は女性に対するものではなく、今から40年も前の、あのだらしない自分自身に対するものでした。

 ちょうど一週間前にも書いた( 2017.06.16「バカが世界を動かしている」 )ように、そのころの私はとても神経質で弱気で、そして根性なしの情けない青年でした。
 その私に向かって、
「ホラ見ろ! こんないい加減さでも何とかなるんだぞ! これでも商売ができるんだ! なのにオマエは何を臆病に引っ込んでるんだ!」
というわけです。

 ある程度のいい加減さ、ある程度の見切り、あるいはある程度の根拠のない自信、そういったものがないとことは始まりません。
 たぶんビル・ゲイツだってスティーブ・ジョブズだって孫正義だって、確かな目算があってことを始めたのではないでしょう。
 一流の芸術家や音楽家たちの中には最初から天才の見えていた人もいますが、ロクでもない作品から始まって徐々に力をつけてきた人だっているはずです。
 とにかく始めなければ何も始まらない・・・。妻の友人はそれができる人です。

 

【やりきれない一週間】

 さて、今週も一週間、いろいろありました。

 「森友学園」の前理事長籠池泰典氏は一昨日、あくまでも安倍総理から寄付されたと主張する100万円を返却するために、昭恵夫人の経営する居酒屋に行ったとか(なぜ私邸か公邸に行かないんだ?)。ただしそのとき記者団に見せた100万円は、どう見ても普通紙をあいだに挟んだ一万円札2枚だった・・・(はぁ)。

 泰典氏はそこそこのワルですからそれでもいいのですが、籠池夫人となると全くの無邪気で、自分の誠意や善意を微塵も疑っていない。
(保育士が規定数いなくたって、一人が何人分も働いているのだからいいじゃないですか)
(私たちこんなに頑張ってるんだから責めないでください)
(だってお金が必要なんですから、少しぐらい人数が合わないからと言ってそれで補助金が減らされるなんて、そんな理不尽あります?)

 海の向こうには、かろうじて勝った補欠選挙を「大勝利だ!」と言ってのけ、それでまったくとがめられない(いつものことだから)不思議な大統領がいて、
 反対側の向こうでは世界を挙げて締め付けているはずの北朝鮮と、オリンピックを共同開催にしようという話が持ち上がっていて、

 再び戻って海のこっちでは月収15万円のショボイ男に10万円分ものCDを買わせる悪の一味のメンバーなのに、「我慢できる恋愛は恋愛じゃない」とか言って脳天気に「結婚します」宣言をする女の子がいて(子どもだから、ま、いっか)、

 アウフ・ヘーベンした結果が豊洲・築地双方に市場機能を持たせるという禁じ手だったり(豊洲市場築地市場の両方から生鮮食品が出てきたら豊洲は負けるでしょ?)、
 暴言だパワハラだとかいう前に、傷害罪や脅迫罪で逮捕されかねない人が国会議員をやっていて、しかもこの期に及んでまだ「すべてを失うかもしれない」とわが身の不幸を嘆いているとか、
 何か、真面目に一生懸命やってきた自分がバカにしか思えない一週間でした。

 若者諸君、君たちももう少しだけ、いい加減で大胆でいいんだよ。

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