「2016年」

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

  さて、かつて学級担任をしていた頃は児童生徒から年賀状をもらうことも多く、その子たちには子ども用を別に作って、返事としていました。たいていは干支にちなんだ豆知識やその年に計画されている国家行事やイベントについての文字で紙面をびっしり覆い、勉強の好きな子には教養として、そうでない子には地の模様として提供したつもりです。
 その子たちももはや大人になってしまい、普通の賀状で足りるのでもう子ども用は作っていないのですが、年始に際して、その年の干支や行事についてざっと概観しておくのも悪くないでしょう。
 以下、仮想「子ども用年賀状」です。

あけまして おめでとうございます。そして年賀状、ありがとう。

 さて、今年(2016年)がどんな年かざっと見てみましょう。

【申年(さるどし)】
 今年は干支(えと)で9番目の申年。サルは普通「サル」とか「猿」とか書きますが、干支であつかうときに限って言えば「申」と書きます。
「申」の字には本来「サル」の意味はなく、もともと植物が種から木に育って実をつけやがて枯れていくまでをあらわした「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」のうちの9番目、「木の実がしっかり固まっていく」段階を表したものだそうです。それが動物の「サル」と一緒になって今ではそちらの方で覚えられていいます。

 日本では霊長目の中のヒトを除くすべてを「サル」と呼んでいますが、外国では必ずしもそうではなく、例えば英語の「Monkey」には原猿(メガネザルなど)と類人猿(チンパンジーなど)が含まれないそうです。

 古来、かしこい動物と考えられてきましたが一方で人間よりも劣るために「おろか者」という意味で使われることも多く、「猿真似」「猿芝居」「猿知恵」といった言葉はすべて「おろかな」「あさはかな」「とるにたらない」といった意味をふくんでいます。

 物語や伝承の中に現れるサルもたいていは優れているか愚かか、あるいは悪者です。
 優れたサルの代表は孫悟空と猿飛佐助。「プロゴルファー猿」というのもいましたし、豊臣秀吉が信長によって「サル」と呼ばれていたことも有名です。
 愚かなサルの代表は中国のことわざ「朝三暮四」に出て来るサルたち。「三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)」も愚かなサルの中に入れられるかもしれません。
 悪いサルは何といっても「さるかに合戦」のサル、そしてヨーロッパでは猫をだまして「火中に栗を拾う」行為をさせた悪知恵サルが代表でしょう。

「サル」は「去る」に通じて人やモノ・金がなくなってしまう印象を与えます。そこからこの呼び名は特に商人から嫌われ、「去る」のではなく「得る」=「得手」「エテ公」「エテ吉」などと呼ばれることもあります。

【2016年】
 うるう年と夏季オリンピックパラリンピックアメリカ大統領選挙は常に同じ年です。今年(平成28年:2016年)がそれにあたります。
8月5日〜8月21日 ―第31回夏季オリンピックリオデジャネイロ)開催
9月7日〜9月18日 ―リオデジャネイロパラリンピック開催
11月8日     ―アメリカ合衆国大統領選挙投票日
 また、それに先立って
5月26日〜5月27日には日本で主要国首脳会議(G8サミット)が行われます(伊勢志摩サミット)。

 周年としては
アメリカ同時多発テロ事件から15周年。
ソ連崩壊から25周年。
チェルノブイリ原子力発電所事故から30周年
スエズ運河国有化宣言から50周年。
などがありますが、きみたちにとってはむしろ、
セーラームーン20周年、ドラゴンボール30周年の方が身近でしょう。
ウルトラマンに至っては50周年だそうです。

 今年も頑張りましょう』