「自転車左側通行」

 今月から自転車の右側通行が処罰の対象となると聞いて首をかしげました。大昔からそうだったのではないかな、ということです。交通安全教室でもずっとそう指導してきたはずです。

 そこで調べると、つぎのようなことが分かりました。

�@自転車で通行する際は車道の左側を走らなければならず、右側通行は禁止されている。これは従来から決まっていたこと。

�A今月から変わるのは、路側帯(歩道のない道路で白い線で区切った部分)における自転車走行について。

�Bこれまで路側帯は左右のどちらでも通行できたが、今月から左側通行に統一された。

�C右側通行は違反となり、悪質な場合は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられる。

�D歩道は今まで通り原則走行禁止。ただし安全上やむを得ないときは歩道を通行できる。その場合はこれまで通り左右どちらでも通行できる。

のだそうです。

 ところで、そもそもなぜ自転車は左側通行なのでしょう。

 高校生のころ、まじめに左側通行をしていて常に背後から自動車に脅かされていた私は、いつも不思議でした。正面から向かってくる車に注意している方がよほど楽なのです。

 そこで私はこんな仮説を立てて勝手に思い込んでいました。それは例えば時速20�qで走る自転車と40kmで走る自動車が接近するとして、背後から追突した場合は(40-20)で時速20kmの衝撃、正面衝突だと(40+20)で60�qの衝撃、だから自転車は背後に自動車を背負うような左側通行をしなければならないのだと。しかし一昨日のニュース番組の説明はまったく違っていました。とんでもないことです。

  番組では二つのケースについて話していました。ひとつは側道から主要道路へ自転車が出てくる場合(図1)、もうひとつは停車している自動車をかわして走ろうとする場合(図2)です。

 前者については図1で見ると分かるように、自動車の運転者から左側通行の自転車(A)は見やすいのに右側通行の自転車(B)はほとんど見えないのです。万が一の飛び出しにも、右側通行だと対応しきれません。

 後者はさらにはっきりとしています。駐車中の自動車(X)をかわそうとするとき、左側通行の自転車(A)行動は運転者から逐一見えるのに、右側通行の自転車(B)は、突然、目の前に現れてくることになります。気づきにくいという点では自転車側から見ても同じです。なるほどな、と思いました。

 もしかしたらもう指導済みのことかも知れませんが、まだでしたら具体的に話してみてください。