カイト・カフェ

毎朝、苦みのあるコーヒーを・・・

「文具自慢」③〜押印アダプター

(「文具自慢」のコーナーは10月以来ですが・・・)

  いよいよ年度も押し迫りました。
 この時期、一年間を通じて今しかないという仕事がいくつか出てきます。そのひとつが通知票や卒業証書への校印や職印の押印です。
 しかし日頃使い慣れていないあの四角の印、どう力を入れたらよいのかもよく分かりません。しかも通知票ならまだしも、卒業証書の印が曲がったり滑ってずれたりしたら悲劇です。

 能筆で自分で書ける人ならまだしも、誰かに.頼んで名前などを書いてもらった場合は改めて頭を下げなければなりません。それで済むならまだいい方で、そうこうしているうちに用紙がなくなってしまい、追加印刷となったらもうどうしようもありません。
 そこで登場するのが、
ドラえもんみたいに叫んでください)

 「押印アダプタ〜」

f:id:kite-cafe:20201014055914j:plain


 見ればわかる通り(①)昔のカセットテープのケースを壊したものです。②のように使います。透明ですので位置を決めやすく、左手でアダプターをしっかり押さえておけばずれることもありません(ただし最後は人間の手で押すものですから、若干のスキルは必要です)。
 私は20年も前にこれをつくったのですが、いまだ同様のものが商品にならないのが不思議です。

 いつでもお貸ししますので声をかけてください。ただしこの程度のものですから、古いカセットテープを見つけたらひとつ自分のアダプタ―用に取っておけばいいでしょう。

 この「押印アダプター」、多少の加工が施されています。
 一つは印があたる部分に小さな突起(カセットケースのフタのヒンジ)があるのでそれを削り落とすこと。

 もう一つは③の楕円で示した部分の下部(用紙に触れる部分)を削って紙から浮かし、用紙に触れないようにすることです。そうしないと何枚も押印しているうちにその部分が朱肉で汚れ、一本の線となって紙に転写されてしまうことがあるからです。

 最後に(案外大切なことですが)、「押印アダプター」とシールを張り、自分の名前を書いておきます。そうしないと単なる壊れたケースと思われてあっという間に捨てられてしまいます。

(ただしこの押印アダプター、市村先生にお貸ししたらかえって使わない方がうまく押せたみたいです。人それぞれですね)